雪さんすきすき日記
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2006年09月11日(月) 「ひぐらしのなく頃に」のこと

 「ひぐらしのなく頃に」の体験版をプレイしたのは一昨年の7月。その時点で怖くて続編はプレイできず、その後は作品の流れを情報として把握していた位。とはいえ、暫く前には話の展開に非難轟々だったり、最近は完結編が良く纏まっていたようだとその程度でしかなく、話の内容には相変わらず触れることは無かった。怖いので(笑)。
 しかし、やはり最近の完結編の評判を聞いて興味が再燃し、プレイする気になってはいたのである。そこで、先ずはプレイの最大の障害となっていた恐怖を克服するために、ひぐらしのなく頃にWikiPARADOX考察の助けを借りて、鬼隠し編を「ホラー」から「オカルト」へと変換した。つまり、ネタバレを解禁して謎解きを放棄し、物語として取り組むことにしたのである。
 そして、鬼隠し編を再度プレイしたところ、オカルトどころか喜劇にまで至ってしまったわけだが(笑)。よし、これなら綿流し編以降も大丈夫…だといいなぁ…。

 ところで、インストールした後にパッチがあるかどうか調べに07th Expansionを訪れたところ、非常に興味深い事が製作日記に記されていた。次回作の正解率は目指せ0%、キャッチコピーは「推理は可能か、不可能か」ではどうかとのこと。正解率に関してはともかく、キャッチコピーについては非常に面白いのではないかと思う。
 そして、「ひぐらしのなく頃に」でこのコピーを使用していたら、かなり状況は異なっていたのではとも思う。
 思うに、「正解率1%」というコピーが全ての齟齬の始まりだったような気がする。製作側はこの1%という値に条件をつけていたが、コピーだけが一人歩きして、極端な場合鬼隠し編だけで全ての謎(フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット)を解き明かすことができるような錯覚をプレイヤーに覚えさせてしまい、結果一般的な正統ミステリとして取り組んだプレイヤーは罪滅し編で非難轟々だったものと考えられる。しかし、次回作のコピーであれば、プレイヤーはこの作品について「何が正解か」ではなく「何を推理するのか」に主眼を置けたのではなかろうか。結果論ではあるが。


氷室 万寿 |MAIL
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