パラダイムチェンジ

2005年04月01日(金) エイプリルフール

今日、うちでとっている東京新聞を読んだら、29面・30面の特報欄に
こんな記事が並んでいた。
「沖縄に『幻の新島』地震頻発で再浮上」
「サッカー10人制に FAFA、今秋キックオフ」

最初の記事は、「沖縄・与那国島の近海で、新しい島が発見されて
いたことが分かった。かつてこの海域に存在し、その後自然現象で
海没してしまったとみられる島が、地震多発による地殻変動の影響
を受けて再び隆起したらしい」
という記事であり、

また二つ目の記事は「『サッカーは1チーム10人の方がおもしろくな
る」。かつてのスター選手のフランツ・ベッケンバウアー氏の提唱を
受けて、国際サッカー連盟(FIFA)が新ルール導入に動き出した。
実現すれば今後、日本代表イレブンからも選手が1人外れることにな
る。日本サッカーにとってはルール改定が有利かどうか。十人制の影
響とは」
という記事。
もちろん、これらの記事はフィクションである。

でも、それぞれ凝ったつくりになっており、前者には江戸時代の古地図
には「再隆島」の記載があったとか、信楽焼のたぬきの置物が発見され
たが、その発祥はこの島であるとか、もっともらしい記事で埋められて
いるのである。
そして、その島を空撮した本社ヘリの名前が「ふるだぬき」。
人を食っていて面白い。

また、サッカー10人制の記事の方は、わざわざ東京新聞に寄稿している
サッカージャーナリスト、大住良之のコメントまでもっともらしく
載せており、皆ノリノリでやってんだろうなあ、と思うのである。

ま、そんな嘘の記事を載せるなんてとんでもない、と怒り出す人も
いるだろうし、また前者の記事では、地震を引き合いに出すあたり、
地震の犠牲者たちに申し訳ないと思わないのか、なんて苦情は届いて
いそうなんだけど、でもそんなに目くじら立てなくたっていいんじゃ
ないかな、と思ったり。

今までにもエイプリルフールということで、各報道機関が嘘の記事を
報じたり、またあの「ニュース23」キャスターの筑紫哲也も以前、
ニュース番組で「カーター米大統領が宇宙人とコンタクト」という
ニュースを報じたらしいと、「トリビアの泉」でやっていたけれど、
年に1回くらいはそんな他愛のない記事が出てきてもいいんじゃない
かな、と思うのだ。

少なくともここ最近で新聞を開いて一番顔がほころんだ記事だし。
なんてことを思っていたら、同じく30面にある佐々木かをり(イーウー
マン社長)のコラムまで、「愛知万博の冷凍保存されていたマンモスの
毛が伸びているらしい(もちろん嘘)」という記事になっていた。
いやはや、念の入ったことである。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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