パラダイムチェンジ

2005年03月15日(火) 年齢は気にしない

最近、考えを改めたことに、自分の年齢については気にしない、という
のがある。
すなわち、もう35歳なんだから、とかそういうことを一切言わない、と
いうことである。

元々私は、今年の冒頭のエントリーでも書いたように○○歳までには
なんとか、とかそういう考えをしがちな人間である。
それは、私がいわゆるサラリーマンではないことも関係しているのかも
しれない。一般的な社会人ではないために、やっぱり○○歳になったら
こうしなきゃ、みたいな観念にしばられがちだったわけですね。
そうしないと、1人の社会人として認めてもらえないような気がして。

でも、そういう考え方はもうやめようと思うのだ。
今の社会は、別に○○歳ならこうでなきゃいけない、なんて縛りが
生きているわけでもないし、その人の成熟度が必ずしも社会的地位や
年齢と密接にリンクしているわけでもない。

だからたとえば10代でも考えのしっかりしている人もいれば、40、50に
なってもどうしようもない大人たちもいる。
で、自分を振り返ってみた場合、今まで生きてきた35年間というのは、
どう考えたって元には戻せないし、その結果として今、ここにいるわけ
で。

でもね、そう考えたとき、年をとるっていうのはそんなに悪いことなん
だろうか、と思うのだ。
確かに年をとれば、お肌は曲がり角になるかもしれないし、体力だって
トップアスリートたちの限界能力は落ちてくるかもしれない。

でもトップアスリートでもない私の場合、自分の身体の使い方を工夫
しはじめた今の方が10代の頃よりずっと効率がいいので体力は落ちて
いる気がしないし、また肌にしたっていくつになっても心が弾んでいる
人の肌はキレイさを保っている。
だから30代になったら黄色信号、みたいに一概に年齢で区切ること自体
ナンセンスなんじゃないか、と思うのである。

そしてもう一つ、年齢を重ねることが決して悪いことじゃないな、と
思うのは、年齢を重ねる=経験値が増えるということであり、その
経験値の増え方によっては、年をとればとるほど魅力的に変わっていく
という方向性だってあると思うのだ。

これがもし、毎日飲んで食って寝てTVをダラダラと見るだけの生活
だったら、何も変わらずただ年をとっていくだけなのかもしれない。

でも時間の使い方によっては、たとえ同じ時間でもどんどん魅力を
増していく生き方だってあると思うのである。
そして今、そう思っている自分は今よりもたとえ3ヶ月、半年後で
あっても、もっと魅力的な自分に変わっているという予感みたいな
ものがある。

結果としてどうなっているかは別としても、その方向で考えていけば、
確実に私の中のある部分は成長していくんだろうと思うのである。
だから一概に年をとることが悪いこととは言えないんじゃないかな、
と思うのだ。
だって、今から結果に縛られていたってどうしようもないわけだし。

それにね、年をとることに対してどんどん悲観的になってしまう人って
若いあの頃に戻ってやり直せれば、今よりももっといい人生だったって
思っている気がするんだよね。

でもそんな風に思っているその人が、そのままたとえば10代に戻った
ってその人自身が変わっていなければ、結局同じところにたどりつく
んじゃないのかな。

それだったら自分の失われた時間にばかり気をとられるより、これから
待っている自分の時間をいかに充実させるかに思いをはせている方が、
健康的だし、その人の将来も明るくなるんじゃないのかな、なんて
思うのである。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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