パラダイムチェンジ

2005年03月13日(日) ミュージカル体験塾

日曜日、友達が出演するミュージカルの公演を見に行ってきた。
といっても友人はプロの役者ではなく、一般人で「ミュージカル体験
塾」
という1年間のレッスンを受けた後の発表会にお呼ばれして行って
きたわけである。
出演者は全員、生徒さんたちで老若男女あわせて90人位いるらしい。

で、結論からいうと、たった1年、週1回のレッスンでも結構それらしく
見えるんだなあ、と思ったのである。
もちろん、そこには参加している人たちのモチベーションの高さが欠か
せないわけだけど。
でも、歌にせよ、ダンスにせよこれがたった1年だとは思えないくらい、
結構仕上がっているのに驚いたわけである。

自分の仕事の関係上、私は人の身体の動きに興味があり、トッププロの
踊りや演技を見てはどうしたらあんなに動けるんだろう、と唸り、
またこういう一般の人の公演を見に行った時には、なるほど人の身体の
癖がこう影響するんだ、なんてことに着目してしまったりする。

で、今回の場合、自分が予想していたよりもずっと高いレベルでまと
まっているのに驚いたわけですね。
何より、出演者全員が晴れ晴れと心から楽しんでいるのが伝わってきた
し。
技術うんぬんより、90人ものポジティブなエネルギーを受け取ってきた
だけでもよかった、って感じかもしれない。

ま、ただ一つ、ちょっと意地悪な?見方をすると、プロの役者とそうで
ない人の違いがどこにでるのかが、わかったような気がして。
それはセリフの発声に現れるんだ、と思ったのである。

たとえば声量に関わらず、プロの役者さんのセリフって、多分広い会場
の観客の一人一人にちゃんと届いてくると思うんだけど、今回の公演で
それができている人はあまりいなくて。

たとえ、どんなに大きな声でしゃべっても、そのセリフに方向性という
か、指向性がないと、ぐわんぐわんと会場の中で拡散してしまって、
観客の心には届かず、共感を持ちにくいんだと思うのだ。
でも、そこまでこのダンスあり歌ありのレッスンで、たった1年で求める
ことは酷なんだと思うけど。

ちなみに最後に出演者全員がロビーにいたので友達に挨拶して、
さあ帰ろうと思ったらなんとスポンサーからのレトルトパックのお土産
つきで。
それだけでもちょっと得したような、そんな公演でございました。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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