ちょっと、というより大分前のほぼ日刊イトイ新聞の中の1コーナー、 「おとなのための小論文教室」にこんな文章が載っていて、読んだ瞬間、 おお、と思った。
くわしくはリンク先を読んでいただくとして、私はこの話のどこに おお、と思ったのか。
それは、一言でいえば、
一歩進んで、仕事で関わる人は、すべてお客さんなのだ。
たとえ、気心の知れた仕事仲間、上司や後輩と言えども、 その関係性を考え抜き、彼らが何を求めているか、 そこに、自分のやっていることをどう伝え、 どう共感を生んでいくか、工夫しつづけていく必要がある。
という部分である。 ずなわち、仕事の上で、自分のやっている事を周りがちっともわかって くれない、と嘆く事よりも、まずは、彼らこそが最初のお客さんである という問題の捉え方、とでも言えばいいんだろうか。
つまり、私の周りにいる人は、私のお客さん。 もしくは、その人が私の事を理解してくれようと努力をしていたとして も、以心伝心を期待するのではなく、無闇に自分の考えを押し付ける のではなく、その人にわかりやすいように、加工をする必要があるの かもしれない。 もしも、本当にわかってほしいと思うのであれば。
なんかね、この考えの転換は、私にとって目からウロコだったのであ る。
でもってね、 これって仕事だけに限らないのかもしれないな、とも思うのである。
親しき仲にも礼儀あり、っていうのは少し違うかもしれないけれど、 自分の周りにいる人、親や友達や恋人だったら、何も言わなくても こっちの考えなんかわかっているはずだ、というのがそもそもの 間違いであり。 本当に自分にとって大切な人であるのなら、自分の考えをわかって ほしい時は、まずは相手がお客さんだったらどう説得するのか、って 考える事は、人間関係を考える上でも大切なことなのかもしれないな、 と思うのである。
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