パラダイムチェンジ

2004年10月31日(日) わかってくれない

ちょっと、というより大分前のほぼ日刊イトイ新聞の中の1コーナー、
「おとなのための小論文教室」にこんな文章が載っていて、読んだ瞬間、
おお、と思った。

くわしくはリンク先を読んでいただくとして、私はこの話のどこに
おお、と思ったのか。

それは、一言でいえば、

一歩進んで、仕事で関わる人は、すべてお客さんなのだ。

たとえ、気心の知れた仕事仲間、上司や後輩と言えども、
その関係性を考え抜き、彼らが何を求めているか、
そこに、自分のやっていることをどう伝え、
どう共感を生んでいくか、工夫しつづけていく必要がある。


という部分である。
ずなわち、仕事の上で、自分のやっている事を周りがちっともわかって
くれない、と嘆く事よりも、まずは、彼らこそが最初のお客さんである
という問題の捉え方、とでも言えばいいんだろうか。


つまり、私の周りにいる人は、私のお客さん。
もしくは、その人が私の事を理解してくれようと努力をしていたとして
も、以心伝心を期待するのではなく、無闇に自分の考えを押し付ける
のではなく、その人にわかりやすいように、加工をする必要があるの
かもしれない。
もしも、本当にわかってほしいと思うのであれば。

なんかね、この考えの転換は、私にとって目からウロコだったのであ
る。

でもってね、
これって仕事だけに限らないのかもしれないな、とも思うのである。

親しき仲にも礼儀あり、っていうのは少し違うかもしれないけれど、
自分の周りにいる人、親や友達や恋人だったら、何も言わなくても
こっちの考えなんかわかっているはずだ、というのがそもそもの
間違いであり。
本当に自分にとって大切な人であるのなら、自分の考えをわかって
ほしい時は、まずは相手がお客さんだったらどう説得するのか、って
考える事は、人間関係を考える上でも大切なことなのかもしれないな、
と思うのである。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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