2004年07月08日(木) |
合併頼みのオーナーたちの思惑 |
日本プロ野球再編の動きが新しい展開をむかえた。 7/7のオーナー会議で、26年ぶりに出席した堤西武ライオンズオーナー から、パリーグで新たな球団合併話が水面下で進んでいるという発表が あったらしい。
ライブドアによる近鉄買収話にはまったく耳を貸さない態度とあわせて 考えると、もう近い将来にむけての1リーグ化の流れを止める気はない らしい。
今回の合併劇の仕掛け人である宮内オリックスオーナーにしても、 堤オーナーにしても、以前から巨人がリーグを脱退したときの有力 パートナーとして、常に名前のあがっていた球団だし。
パリーグとしては巨人戦の放送権料という収入源に一縷の望みを託す しかない所まで、追い込まれていたんだなあ、と思うのである。
でもそのせいで、スポーツ新聞の一面には実際のプロ野球選手の活躍 ぶりではなく、どの球団とどの球団がくっつくか、というまったくの 憶測の記事ばかりが、今後もにぎわせていくのだろう。
スポーツ新聞にしたって、プロ野球ファンだけに向けた活躍記事よりは そういう憶測記事の方が、より沢山の人の注目を集めて売れるんだろうし。
そのせいばかりではないと思うけど、個人的には今年のペナント レースについては、まったく興味がなくなってしまった。 ま、自分のひいきのチームである横浜が最下位になっているという のもあるけれど。
でも今もファンのためにいいプレーを見せようと思っている選手たちに とっては、この騒動は本当にいい迷惑なんだろうなあ。
今年はそうでなくても、オリンピックイヤーだから、あと1ヶ月もした ら、マスコミはオリンピック一色になってプロ野球の試合が1面になる 可能性はどんどん低くなる。 つまり人々の関心もプロ野球からは益々遠のくかもしれないのに。
はっ、もしかするとそこには世間がオリンピック一色の、その間に事を 進めてしまおうという、オーナー達の深謀遠慮がかくされているのかも しれない?
だとしたらうまいことを考えたものである。 ただでさえ、今年はオリンピックにかなう訳はないんだし、逆に 長嶋ジャパンがオリンピックで金メダルを取った日には、今までの マイナスイメージから一転、マスコミ的にはプロ野球スゴイ、の大合唱 になるだろう。
大体、次のオーナー会議自体が、アテナオリンピックが終わった後 なんだし。 これを期に、プロ野球は一丸となって頑張ろうなんてスローガンが 出てきてもおかしくはないのかもしれない。
でもね、もしもそういうムード戦略がうまくいったとしても、実際に 合併した後に残る違和感は、持ち越されたままだと思うのである。
で、それこそがもしかするとプロ野球の命運を握るものなのかもしれ ないわけで。 という事で続く、かも。
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