プロ野球パリーグの、近鉄バファローズと、オリックスブルーウェーブ の合併話が持ち上がって以来、プロ野球界が騒がしい。
仮に合併により、パリーグが5球団となった場合、常に1球団が余る形に なり、4日間試合がなくなる、という不規則な形になるらしい。
あれ?でも大リーグも地区によっては5球団の地区もなかったっけ?と 思ったが、MLBの場合には他地区との試合や、リーグ間の交流戦も数 多く行なわれているから、問題はないようだ。
そして、この近鉄・オリックスの合併話で、一気に勢いづいたのが、 「1リーグ制」の話である。 つまり、11球団から、さらに1球団減らして10球団の1リーグ制が、もう すぐにでも実現しそうな勢いで、取り沙汰されている。
パリーグは万年赤字を抱えているチームも多く、今年からは上位3チー ムによるプレーオフ制を導入するなど、試行錯誤の連続だから、この際 とばかりに、セリーグと合併したい、という欲求はかなりあるようだ。
そうすれば、例えば西武の松坂VS巨人軍など、楽しみなカードが増えて プロ野球人気も盛り返す、という訳だ。 でも、将来的に1リーグ制に移行するのが、たとえ自然な流れだったと しても、今の議論は性急すぎて単なる付け焼刃のような印象を受ける。
と、思っていたら、東京新聞6/18の特報欄 に面白い記事が載っていた。 巨人を2チームに分割すればいい、という話である。 そして、その東西両巨人の選手のラインナップも面白い。
ここで東京新聞が作成したラインナップを紹介すると、
・東京巨人 ・大阪巨人 (二)仁志 (右)大村 (左)清水 (遊)元木 (右)高橋由 (中)ローズ (一)ペタジーニ (三)中村 (三)小久保 (一)清原 (捕)阿部 (指)江藤 (遊)二岡 (二)後藤 (中)レイサム (左)斎藤宜 (投)上原 (捕)藤井 (投)木佐貫 ※大村、中村、藤井は近鉄から獲得
こういう分割案なら、個人的には大賛成である。 それぞれの個性と言うかチームカラーも際立っていると思うし。 パリーグも巨人戦が組めれば、放送権料も少しは期待できるだろう。
この話の元ネタは、6/15の朝日新聞の社説だったらしいが、1リーグ制 でもう1球団消滅させる事を前提に考えるよりは、個人的にはこっちの 案を強力に推したいくらいである。
そしてこの場合、フランチャイズを大阪ドームにすれば、まだ500億円 以上も負債のあるドーム球場の経営もうまくいくかもしれないわけで、 いいことずくめである。
この案だと大阪巨人軍はパリーグに所属する事になるわけだが、でも この面子をただパリーグだけに独占させる?のも、もったいない。 どうせだったら、セ・パ交流戦も行なって、阪神−大阪巨人の阪神? ダービーや、東京巨人−大阪巨人の古巣対決も是非観てみたいもので ある。
ついでに大阪巨人は、某オーナー念願の大阪読売にチーム名を変更して もらったっていいんじゃないかな。元々読売新聞発祥の地?なんだし。 ついでに西日本にも、部数拡大の宣伝塔もできるわけだし。
あとは個人的には、もしくはJ1・J2の入れ替え戦のように、パリーグの 6球団目は社会人リーグの優勝チームがパリーグのリーグ戦でも戦える というのはどうだろう?
さすがに140試合全部戦って、社員を応援団に駈り出すのは、実業団 チームも困難だとは思うが、近頃撤退が相次ぐなど、停滞感のある 社会人野球の活性化と、野球人口の減少、戦力外通告されたプロ野球 選手の受け入れ先としては一役買いそうな気もするんだけど。
ま、この案が中日新聞系の東京新聞に載るあたりも、パンチと言うか 皮肉が利いている気もするが、「巨人も犠牲を払わないと」と語った らしいナベツネさんも、ここらでひと肌脱いでみてはいかがだろうか。
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