ここ2、3日、いつもよりちょっと早目に家を出て、明治神宮に立ち 寄ってから、駅に向かうようにしている。駅まで徒歩10分かかる所を 余計に歩いて20分強といったところだろうか。
さすがに仕事前なので、芝生にごろんと寝そべるのは遠慮しているが、 それでもこの時期、芝生の上を歩いたり、森のトンネルになった参道を 歩くだけでも充分気持ちがいい。
朝だと当然人も少ないし、何より空気が爽やかで気分がいいのだ。
考えてみれば、明治神宮のこの場所を私が「発見」したのは、自分が 浪人生で、近くの代々木ゼミナールに通っている頃、季節もちょうど 今ぐらいの頃だった。昼休みにちょっと立ち寄ってここを発見して 以来、勉強の合間に寝そべってはちょくちょくここで息抜きをしていた 事を思い出す。
ま、その後の人生を考えると、もう少し息抜きの回数は減らした方が 良かったかな、とも思うが、でもあの時、息抜きの場所を発見した 恩恵を今も受けているともいえる訳で。
最近、朝にここに立ち寄ろうと思ったのには、理由がある。元々、 自分の家から駅までちょっと遠回りすれば、行こうと思えば行ける 場所だったが、今までは逆にいつでも行けるからいいや、と思って いた訳ですね。
でも、それは違うんだなあ、と思ったのである。 もしも、明日行こうと思っていたときに雨が降ってしまっていたら、 この季節の晴れた日の爽やかさは、もう味わえない訳だ。
そう考えると、梅雨入り前のこの時期、明治神宮で爽やかな朝を感じる っていうのは、目茶苦茶ぜいたくな事なんじゃないのか?もしかして、 と思ったわけですね。
つまり、「今」しかないからこそ「今を楽しむ」というのも重要なんだ なあ、と改めて思うのである。
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