パラダイムチェンジ

2004年01月05日(月) 今年の抱負

今日は年頭らしく、新年の抱負などを。
今年の私の新年の抱負、それは「頑張らない」という事である。

「頑張らない」といっても、怠けまくるとか、何もしないという訳
ではない。
やるべきことはやるのであるが、常に全力で、ベストパフォーマンス
を目指すという生き方をしない、という事なのだ。

つまり、いつも自分の100%の力を出そうというのではなく、7割とか、
8割くらいの力を出せば、物事がつつがなく進行していくようにして
いきたいと思うのである。
それは、別の言い方で言えば、「りきまない」という言い方もできる
かもしれない。


今年の正月番組で、とんねるずの石橋貴明が今度メッツ入りの決まっ
た松井相手に、西武ドームを使ってリアル野球盤をする、という毎年
恒例の番組があった。

で、そのゲームに勝つため、筋力強化をする為に石橋貴明が、ケビン
山崎のトレーニングジムに行き、そこで番長清原から直々にアドバイ
スをもらうのであるが、その時に清原がこんなことを言っていた。

「最初、自分が筋力強化をして、失敗した、と思ったのは、パワーを
つけた分、力を見せたろと思って力んでしまった事ですね」と。
つまり力んでしまった分、余計な力が入りすぎて、パフォーマンスが
下がってしまった、という事であるらしい。

清原選手の場合はそこに故障も加わってしまったから、筋力強化は
失敗である、なんてメディアや評論家にけなされた事もあった訳だ。

でも、最近の清原選手、確かにあまり力んでいるようには見えなく
なっていると思う。
自然に構えていても、その存在感にピッチャーが気圧されるように
なって、得意のコースにボールが来るようになった感じというか。
力まなくなった分、怖い存在になったと言えるのかもしれない。

この分だったら番長清原、今年は500本本塁打と2000本安打は、楽々と
到達するのかもしれない。あくまで堀内監督がレギュラーで使って
くれれば、という条件はつくのであるが。


でも、実際に力む、力まないは別としても、常に高いパフォーマンス
を出そうと頑張ってしまう事が、自分の選択肢を狭めてしまう、
なんて事はよくあるわけで。

仕事上の成果として、スピードと効率性が要求される事はあるかも
しれないけれど、自分の日常生活全てに、効率性とスピードが要求さ
れる訳でもないと思う。

日常生活でも常にトップスピードに入れるのではなく、日常生活では
むしろ、ギアを落としてみるっていうのもいいんじゃないかな、と
思うのだ。


また、例えば常に頑張り続けて、ベストエフォートを目指し続ける、
というのは、自分の理想だけ高くて、それを表現したり、実行すべき
肉体が追いついていかず、いわゆる理想と現実が大きくかけ離れた
状態を引き起こす事だってよくあることな訳で。

もしも、そういう状態にある場合に、ただひたすらに頑張り続けて
しまったって、結果はついてこないので、結果としてつぶれてしまう
事だってあるんじゃないかな、と思うのだ。

で、じゃあそうならないためには、一体どうすればいいんだろうか。
今、私が考える答えは次の二つである。

それは、「自分の身体を通して物事を考える」って事と、
「アウトプットし、実行する自分の肉体の感覚を磨き続ける」って事
になる。

この辺をちゃんと誰にでもわかりやすく、説明できるほどの能力が
あれば、自分の理想どおり物事は運ぶと思うんであるが。
まだまだ残念ながら、私の肉体はそこまでの能力を発揮するほどには
磨かれていないようである。

でも、おそらく「肉体」や「身体性」というのは、私にとっての
今後のテーマになっていくんだろうと思う。


さて、今年はなるべく頑張らない、と宣言した私の肉体は、果たして
今年の終わりには、様々な事が説明できることが出来るように、
変わっていく事ができるんだろうか。

年末が楽しみである。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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