パラダイムチェンジ

2003年11月12日(水) 選挙戦総括

前回偉そうなことは言わない、と書いていたんだけど、
ここで選挙戦を思いつきで総括してみる。

と、いうのは火曜日に発売された新聞系の週刊誌の見出しが、
ちょっと個人的な感覚とはかけ離れていたからだ。

曰く、「自民メルトダウン」「小泉神話の終わり」
「民主党政権へ」などなど。

そうなのかなー。
結局今回って、民主党が、小選挙区では保守新党、社民党、共産党の
議席を食いまくった分躍進しただけなんじゃないかと思うのだ。

社民党、共産党が大きく議席を減らした理由の一つは、アンチ自民党
票が、民主党に集中したこともあると思う。
すなわち、前回の総選挙では、自民には入れたくないけれど、民主党
にも入れたくはないなーって人が社民、共産党に流れていたんだと
思うんだが、今回はそういう人たちが民主に入れてもいいかなと
思った結果が反映されたんじゃないのかな。

つまり、自民VSアンチ自民と言う構図で言えば、投票行動は前回に
比べても大きくは異なってはいなかったって事なんじゃないかな、
とも思うのだ。


もう一つは、例えば山崎拓、太田誠一、毒饅頭を食ったとされた村岡
元幹事長、そして今回は出馬を断念した結果、議席のなくなった鈴木
宗男など、いわゆる問題議員?が落選した結果、自民党は単独での
過半数割れを起こしたといえるような気がするのだ。

彼らが何も問題を起こさずに、当たり前のように当選していたら、
自民圧勝という見出しでもおかしくはなかったのかもしれない。

でも、逆に言えば中選挙区制とは違って、どんなにベテランの議員
でも、何らかの問題行動があれば、落ちる事もあるって事が証明
された訳で。

社民党が大きく議席を下げた理由も、別に護憲勢力が敗退した訳では
なく、秘書給与問題でちゃんと説明の出来なかったからこそ、国民の
支持を得られることができなかった、という見方も出来るんじゃない
かな、とも思うわけだし。

そういう意味では、その選挙区の有権者の良識?が選挙で反映される
様になったって事で歓迎すべき事のような気もするのだ。
って事は奈良一区の高市早苗は、日本テレビ前で六甲おろしさえ
歌わなければ、落ちることはなかったって事なのかも。

今度からは、国会開催中に居眠りをしている議員ランキングとか、
どっかで出してくんないかな。
そうしたら、もっとマシな議員が増えると思うんだけど。


 < 過去  INDEX  未来 >


harry [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加