2003年11月11日(火) |
聞くとやるとの大違い |
池袋東口にジュンク堂書店という大型書店がある。 駅からはちょっと離れているんだけど、隣にあるスターバックス2階 のソファ席と共に、私にとっては隠れた憩いのスペースなのだ。
でこの書店で月に何回か、トークセッションというイベントがある。 本の販促のイベントで、著者自身に直接会って、話を聞けるという 催しものな訳だ。
このイベント、日記には書いてないんだけど、実は今年も何回か参加 をしている。 今年になって行ったのは、古武術家で 現在NHK教育で講座番組もやって いる甲野善紀、 「快読100万語!ペーパーバックへの道」の著者、酒井邦秀 そして、精神科医の香山リカなどなど。
やっぱり著者本人に話を聞けるチャンスなんてそんなにある訳では ないので、個人的には有意義なイベントだったりするのだ。 ただし、その後まんまと宣伝に乗っかって、本を買ってしまうのが 玉にきず?なんだけど。
で、今回のイベントは、演出家 竹内敏晴。 演出家というよりは、「ことばが劈かれるとき」「からだとことばの レッスン」など、身体論やその実践としてのワークショップの主宰者 というイメージの強い人である。
元々、私自身が職業柄、身体論に興味を持っていることと、竹内敏晴 に関しては以前、私の友達がレッスンを受けていて、面白かったよ、 と言われていたこともあって、機会があったら会ってみたいと思って いた人だったのだ。
で、実際に会った(見た)印象で言えば、とても78歳とは思えない位 生命力にあふれた人だった。
話もとても面白く、個人的には為になる事が多かったんだけど、 それより何より、今回一番の白眉だった事は、最後に「からだと ことばのレッスン」を受けられた事だろう。
これがなんというか、目からうろこがぽろぽろと落ちるような体験 だったんですね。 やっぱり見ているのと実際にやってみるのとは大違いというか。
一応、身体論に対して理解があると自負していた自分でも、 外側から想像しているのと実際に身体を動かしてみるのとは大違い、 という当たり前の事に改めて気がつかされた訳だ。
この感動を言葉にできればいいんだけど、それを言葉にしても、 ちゃんと伝える自信がないというか、やっぱり難しいだよね。
でも、言葉と身体の結びつきに関して、ちょっと考え方が変わった かもしれない。 言葉には魂があるっていうのはよく言われる事だけど、その言葉の 力がどこにあるのかがちょっと解りかけたというか。
もう少し経った時、もしかしたら私の表現力は変わってくるのかも。
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