11月9日は、総選挙の日だった。 結果的には、民主党は大躍進したという評価は受けたものの、 政権奪取には至らず、当初は前回獲得議席の233議席にもたどり つかないと思われた自民党は結果的に単独過半数の241議席には たどりつかなかったが、237議席を獲得し、与党3党では、275 議席を獲得した。
その一方で、投票率は60%に到達せず、全国の有権者の内、4000万 人が、自らの権利を放棄した形になった。
で、その事に関して何かを偉そうに語ろうという気はさらさらない。 でも個人的な密かな?楽しみは、各局の選挙特番を見ることだったり するのだ。
いや、まあ誰が受かろうが落ちようが、個人的に関係ないっちゃない んだけど、各局がどんな切り口でこの総選挙を眺めるのかっていうの は、結構面白かったり。
今回、意外と?面白かった選挙特番は、フジTVだろう。 選挙のトリビアとか、面白かったし。
例えば、投票所に一番乗りした人は、投票箱にタネも仕掛けもない事 を確認するために、投票箱の中を見ることができるとか、 田中真紀子の目白の家から、地元の家に着くまでの間、車は3回しか 交差点を曲がらない、とか。 へーへーへーへー。
今回の特番は、例えば扇千景とか、田中康夫とかは各局掛け持ちで 出てたんで、あまり出演者によっての各局の特徴とかはなかったのが ちょっと残念だったかも。
逆に自民党の幹部関係は、TV朝日ではインタビューを受けなかった のが、新鮮といえば新鮮だったかも。 なんでも、選挙直前のニュースステーションで、民主党の閣僚名簿を 長い時間取り上げたのが、自民党の気に障ったらしい。
普段は民主党の合併大会に藤井道路総裁の更迭をぶつけるなど、 自分達の放送時間を多くするように仕向けているのにね。
その中で、ちょっと個人的におっ、と思った発言を書いておくと、 扇千景が、今回の民主党の躍進に対してコメントを求められた時、 この結果はやはりマニフェストの影響でしょうか?と聞かれて、 「マニフェストなんて政権が取れなかったらただの紙切れですから」 と言い放った事。
おー、なんかさすがは元党首。普段はおっとりしていても、ここぞと 言う時は迫力あるなあ、なんて思ったり。 ただし、自らの所属政党である保守新党は、党首も落選する(自民党 との候補者調整がうまくいかなったおまけつき)という憂き目に あってしまった訳ですが。
もう一つは、小沢一郎が、今回の選挙を総括していった言葉。 「民主党の候補者は、風に頼った選挙戦略をしていて、まだまだ 頼りない。本当に政権を取ろうと思うのなら、もっと地元で積極的 な選挙活動を繰り広げないと、自民党にはかなわない」
この言葉もさすがは百戦錬磨をたたかってきた、選挙名人の言葉だと 言えるかも。 そうだよなー、もしも民主党が本当に政権を取る気になるんだったら 民主党政権になったらよくなるかも?と思わせるだけの迫力を持たな きゃ駄目なんじゃないだろうか。
ま、その前に次回の総選挙までの間に、民主党がまた再分裂をしない という前提条件があるんだけど。 その意味では今回の結果は、妥当な結果だったといえるのかも しれない。
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