1年を通じて、私には波がある。 体調の波もあれば、活動の波もある。
大体、秋頃になるとインターネットに対する興味が薄れるのだ。 その間、別に落ち込んだり引きこもっているわけでもなく、また仕事 は普段と変わらずにちゃんとこなしているんだけど、ネットサーフィ ンをしたり、メールを送ったり、掲示板にレスを打ったりするのは 気が引けてしまう。
不思議なもんでネットで書き込みをするようになって数年経った今で も同じで、まあ、だからこそこの日記も2ヶ月近くさぼったりした訳 だ。
これはこの時期だけでなく、時には年2、3回あることもあるし 個人的には結構不思議だったりする訳ですね。
で、このことに直接関係するかどうかはともかくとして、こんな文章 があったのを思い出した。
田口ランディと整体師寺門琢己の対談本「からだのひみつ」 の一節。
寺門 いいセックスを体験するには、元気な腎臓が大切です。だか ら相性が完璧の相手でも、疲労で腎臓のボルテージが落ちて いくと、同じ快感は得られないんです
田口 ほんとですか……すごい。
寺門 ひと夏の恋は冷めやすい。たくさん水を飲むし、汗もかく。 エッチもたくさんして、かなり腎臓を酷使する。だけど秋口 に入って一風吹くと、腎臓の疲労が明確化するんですよ。 その時に『あ、この男もういらない』って。(略)
寺門 でも、ほんとにそうですよ。そうかな、と思って見てみると、 「別れました」って。それで秋はちょっと本を読んだり勉強 したりしようかな、っていう気分になるんです。
田口 腎臓も疲れてるし、うちでおとなしくしようかなーみたいな。
寺門 で、二、三ヶ月もするとまた腎臓が元気になってきて、真冬、 木枯らしが吹いて寒い季節になると、人肌恋しくなって。
田口 クリスマスあたりに盛り上がってくるんですね。わかりやすい なー人間って。
田口ランディはともかくとして、もう一人の寺門琢己について、 ちょっと説明しておくと、主に女の子向けに「かわいいからだ」等の 本を書いている整体師である。
身体について、自分達の仕事をわかりやすい言葉に置き換えて書いて いる人で、その説明がうまいなあ、と思う人なのである。
で、今回引用した話に戻ると思い当たる人も結構いるかもしれない。
まあ、本当に腎臓の力が関係するのか、厳然としたデータがある訳で はないけれど、でもそんな感じで、秋口になると、何故か恋が冷めて しまう人っているんじゃないかなあ、と思うのだ。
そんな風に、人ってやっぱり身体の様々な状態で好不調の波があって も不思議ではないのかもしれない。
だからまあ、私の恋が果たして毎回秋で終わるかどうかは別として、 秋口はインターネットに対する興味が薄れる季節にも何らかの理由は あるのかもしれない。
要はある種の言い訳ですが。
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