今回は映画ネタ。 見たのは映画「ミニミニ大作戦」 。 場所は、シネマサンシャインのレイトショー。1200円。
同じ時間帯に、同じくレイトショーで、「恋愛寫真」もやっていて、 ちょっと悩んだんだけど、スカッとしたかったこともあり、こっちを 選択。
でも、この選択、はっきり言って「当たり」だったんである。 つまり、予想した以上に面白い映画だったのだ。 こういう時って、ちょっと得した気分になってしまったり。
この映画、いつもどおりに一言でいうと、「タイトルと見かけにだまされ ちゃいけない」である。
これは一体どういうことか?
多分、この映画について他人に話すと、「ああ、あの小さな車で駅とか 走っている映画でしょ?CMで見たよ」なんて反応が返ってくるかも しれない。 事実、私自身も見るまでは、そんな感じだろうと思っていたし。
でもね、私のこの映画の一番のオススメするポイントは、実はそこでは ない。
この映画、実はまるで実写版「ルパン三世」なんである。 しかも、みすぼらしくない?豪華版。
お洒落でテンポのいい、オープニングのタイトルバックに始まって、 いきなりヒロイン、シャーリーズ・セロンの艶やかな寝姿(しかも 下はトランクス!)で始まるこの映画。
冒頭から目を離せない展開で始まり、そのままの勢いで最後まで見せて しまう映画で、時間がたつのを思わず忘れてしまいそうになるくらい、 テンポがよく、飽きさせないつくりになっている。
脚本というか、プロットがよく練りこまれていて、次にどういう展開に なるのか、まるでわからない。
全体の印象としては、カーアクションのB級作品、というよりは、 「オーシャンズ11」の方が近いと思う。 すなわち殺しのない華麗な犯罪もの、と言えるのかも。
カーアクションも勿論見せ場の一つではあるんだけど、他にも見せ場は 沢山あるとでも言えばいいんだろうか。 でも、個人的にはオーシャンズ11よりもこっちの方が楽しめると思う。
キャストは、ブラピや、ジュリアロバーツの出ていたオーシャンズ11に 比べれば、確かにきらびやかなキャストはいないかもしれない。 主演がシャーリーズ・セロン、マーク・ウォルバーグでは、ちょっと 地味目だと言えるかもしれない。
でも「レッドドラゴン」のエドワード・ノートン、「トランスポーター」 のジェイソン・ステイサム、をはじめとして、皆いい味を出しているん である。
そして特筆すべきなのは、この映画のカーアクション、吹き替えなしで 彼らが実際に演じているところが多い、という事だろう。 すなわち、彼らは、カーアクションを「特訓」して、この映画にのぞんで いるのである。
車が揃って、階段を下りたり、地下鉄の駅の中を走っている映像って、 日本では20年前くらい?に、ダイハツかどっかのCMで見慣れちゃって いるかもしれないけれど、それをさすがに全部じゃないと思うけど、 実際の役者さんがやっていると思ったら凄くないすか?
こればっかりは、大スターさんたちには出来ない芸当かもしれない。 でも、それがこのCG全盛時代に、ちゃんと本物の迫力として、迫って くると思うのだ。
事実この映画を見て、キビキビと走る、新型ミニクーパーを、初めて カッコイイと思ったし。
監督は、「交渉人」のF・ゲイリー・グレイ。 サミュエル・ジャクソン、ケビン・スペイシーが好演をした「交渉人」と いい、この監督は、大スターではない(失礼)役者さんのいい仕事を 引き出すのが本当にうまいのかもしれない。
この映画、「マトリックスリローデッド」と「チャーリーズエンジェル フルスロットル」にはさまれてしまって、いまいち話題になっていない のか不憫なくらい、アクション映画としても、サスペンス映画としても 上質な映画だと思う。
本当に最後の最後まで、最後はどうなるのか展開が読めなかったし。 音楽も、いい感じで盛り上げてくれているし。
そして何より、主演のシャーリーズ・セロンが、可愛かったんである。 芯は強いんだけど、ちょっとだけ脆い所もある、という所の見せ方が うまくて、ちょっとほれちゃいました。
DVD、出たら買うかどうするか迷うかも。 とりあえずWOWOWで放送したら絶対録画するでしょう。 この梅雨の時期、スカッとしたい人にはオススメの映画である。
あ、ちなみに(以下雑感) 主演のマーク・ウォルバーグ、クレジットを見るまでずーっと ケビン・ベーコンだと思ってました(笑)。 今回はカッコイイなあ、ケビン・ベーコン、なんて思ってたり。
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