パラダイムチェンジ

2003年03月27日(木) 明日はIWGP、の回

そんなわけでこの日記では珍しく?予告の回。
IWGPといっても、プロレスの話ではない。
「池袋ウェストゲートパーク」 というドラマの話である。

とりあえず、何も言わず、見てほしいと思う。
多分、面白いはずだから。
ここで白状すると、このドラマがOAされてた当時から、はまって見て
いた訳ではない。

OA当時も見てはいて、あー、面白いなあ、なんて思ってはいたんだけど
その当時の私にとっては、数ある連ドラの、単なる一番組だった。

私がこの作品を面白いと思ったのは、むしろその後、石田衣良の原作本、
「池袋ウェストゲートパーク」 の文庫本を読んだ時だった。
一つの小説として、話が思っていた以上に面白かったのである。
で、その後すかさず第2作「少年計数機」 を買って読みふけり、そして
第3作「骨音」 にいたっては出版直後、書店に平積みされているのを見た
途端に買ってしまった。

で、昨年暮れ、深夜帯ながら「IWGP」再放送開始。
再び見てみて、その作品の豪華さにビックリしてしまった。

長瀬智也、窪塚洋介、加藤あいあたりが出ていたのは、もちろん覚えて
いたんだけど、脇を固めるキャストも今となっては凄い豪華な顔ぶれな
のである。

例えば、チンピラのサル役が妻夫木聡、鼻ピアスしてるドーベルマン山井
にあのさわやかな坂口健二。風俗嬢役で矢沢心、絵がとても上手いシュン
役が、個人的にはジャニーズでは一番好きな山下智久。
そして第一話で殺されてその後出演しない女友達、リカ役で酒井若菜。
今、この面子でレギュラードラマをやるのは、すなわちスケジュールを
押さえるのは絶対無理でしょう、って顔ぶれ。

ちょっと例えが古いかもしれないけれど、日本版ジェネレーションX
(だっけ?ウィノナライダーあたりを指して言われてた称号)みたいな
感じのTVドラマだったのだ。
これらのキャストたちが。そろってその後脚光を浴びて行った事は
記憶に新しいと思う。

そして若者たちを取り巻く大人たちもまたいい顔ぶれ。
母親が森下愛子、署長が渡辺謙、そのほかきたろう、阿部サダヲなどを
始めとして、個性派俳優てんこ盛り。

そして脚本が今をときめく、宮藤官九郎。
宮藤官九郎の脚本は、今は出版されているんだけど、原作とはまた一味
違った魅力あふれる作品になっているし、原作本にはないストーリーまで
作っていて、それがまた面白かったりするのである。

元々の素材(原作)が面白い上に、これから花咲きそうな華のある役者を
そろえて、そこに力のある脚本と、そして斬新な堤演出。
それを一つの皿の上で料理してあるんだから、今から思うと贅沢きわまり
ない作品だったと思う。

そしてあえて推測をすれば、この作品がなければ、あの日本アカデミー賞
総なめだった映画「GO」はなかったような気もするのだ。

明日放送される作品の内容はわからないけれど、多分見て損はない出来
だと思う。つっても、明日は多分ビデオ録画なんだけど。
その前はサッカー日本代表戦だし<延長はないっすよね?
でも個人的には今から放送内容を見るのが楽しみで、しょうがない。
ということで勝手ながら、そのウキウキ感のおすそ分けをしてみた訳だ。

もしちょっと気持ちが惹かれたら、見てみておくんなまし。



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