パラダイムチェンジ

2003年03月25日(火) トライ&エラー(2)例えば、相手に告白するとき

今日は前回の続き。
特に人間関係のトライ&エラーについて、個人的に思うことなど。
さて、人間関係におけるトライ&エラー、最も大切なことは、
そのエラーをいかにして致命的なものにしないか、って事だと思う。

例えば、ここに好きになってしまった人に告白しようとしている人が
いるとする。
そして、その人がその告白しようとしている人とどれだけの関係なの
か、ここでは本人もわかってないものとする。
この人にとって、最も効果的なトライ&エラーとは、一体どんなもの
なのか、これはあくまで個人的な意見だけど、考えてみる。


さて、冒頭に書いた前提に立てば、この場合問題になるのは、一回相手
に告白したとして、振られてしまって関係性が壊れたらどうしよう、
って事だろう。

そのためには、自然と相手に告白できるような雰囲気であるとか、相手
がその告白を受け容れやすいシチュエーションなんてのを、事前の準備
として練り上げる必要はあるかもしれない。

ついでに言えば、いきなり挨拶しか交わしたことのないような相手に、
いきなり告白したって、それは可能性は低いわけだから、もうちょっと
親しい間柄になっておく必要はあるだろう。

でもトライ&エラーという意味で大切なのは、実はこういう事前の予測
段階ではないと思う。
っていうか、これじゃあ恋愛マニュアルそのまんまだし。

もちろん前回書いたとおり、事前の予測として、ある程度こうなりたいと
思う方向性や、最低限の準備は必要だと思うけれど、この段階でどれだけ
頭の中でシュミレーションや、告白のイメージトレーニングを繰り広げて
いたって、そんな事に大して意味はない。

だって自分の予想と彼女の反応が違っていたら、結局はお手上げでしょ?

つまりトライ&エラーにおいて大切なのは、事前の予測やイメージでは
なく、その予測と、実際の結果の間にどれだけの誤差があったのかを
判断する能力と、そしてその誤差を修正、すなわちフォローする能力
なんだと思うのだ。

これを別の言い方で言えば、臨機応変とか、アドリブがきく能力、なんて
言い方もできるかもしれない。

そしてもしも、相手に告白するという精神的なコスト、なんて数値が
あったとしたら、その振り分ける割合としては、大部分をその臨機応変
にさいておく必要があると思う。


そしてもう一つ、そのエラーを致命的にしないために必要なのは、トライ
を1回で終わらせず、次につながるような余地を残しておく、という事だ
ろう。

例えば、相手に告白するとき、「好きです、つきあってください」と、
一時に言ってしまうのは、個人的にはあまりおススメはできない。
もちろん、その場で「はい、よろこんで」って言われれば、万事OKな
訳だけど、万が一にでも振られてしまった場合、次にトライする可能性
はなくなってしまう。
まあ、もちろん、その場合は次の相手を探せばいいだけだろうし、
その方がむしろ男らしい?と言えるのかもしれないけれど。

それよりは、「好きだよ」と相手に告げることと、「よかったら付き合
おうよ」って言葉に間をあけておく方が、まだまだ次のチャンスにつな
がるような気もするのだ。

ついでに個人的な好みの問題で言えば、「好きです」って言葉は、
他にゴテゴテとデコレーションをつけてしまうよりは、ただシンプルに
好きです、と告げたほうが相手の心に響くような気もするし。

まあ「好きです」と告げた瞬間に、気持ち悪がられてしまう場合もある
かもしれないけれど。
その意味では、相手との間にトライ&エラーができる余地のある関係や、
環境を作っておくことを普段から心がける必要があるかもしれない。
これは告白に限らず、普段の人間関係でも必要なことだろう。


そして最後、大切なのはその言葉が人の心の隅々にまで響くのには
時間がかかることもあるって事だろう。

もう十分に、お互いに相手のことが好きだってわかっているような間柄
だったら、その言葉が響くのは早いかも知れないけれど、そういう関係
であったとしても、いざそういうシチュエーションになったら、その言
葉が身体にしみ込むというか、そういう気持ちを受け容れられるように
なるまで2ヶ月や3ヶ月の時間が、平気でかかる場合もあるかもしれない。

その場合大切なのはその間、変にあせったりはせず、同じような距離感
を保ち続けることかもしれない。


で、もう一つ大切なのはどんなに頭でシュミレーションを行ったとして
も、それよりは1回の実践のほうが勝る、という事だよね。
トライをしない限りエラーは起こらないけれど、逆に言えば何も始まら
ない。逆にトライを重ねていけば、以前の日記で 触れたとおり、その経験
値は、べき乗に増えていく可能性もある。

でもなー、こういう風に書いてても、いわゆるストーカーと紙一重に
なっちゃう可能性もあるんだよね。
だから、やっぱり告白のトライ&エラーを行う上で最も大切なのは、
その場の雰囲気が読めるという現状認識と、駄目だったら素直にあきら
める、という勇気かもしれない。

なんか意気込んで書いた割には、単に大切の大安売りになってしまった
かも。ボキャブラリーが不足してること、この上ない。
また、本当にこれでうまくいくの?とか、これを書いている当の本人は、
ちゃんとうまくいったの?とか聞かないように。
これはあくまでたとえ話ですから(笑)。


 < 過去  INDEX  未来 >


harry [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加