朝青龍関が横綱に昇進した。 もちろん、大相撲の将来を担うべき新たな横綱の誕生は大きな ニュースに違いはないと思うが、この話題がこれだけ大きく扱われる のは、やはり貴乃花の引退ということも関係しているのかな、と思う。
直接朝青龍が引導を渡したわけではないけれど、貴乃花の時代が終わり 新たな時代の始まりを感じさせるからこそ、ニュースバリューも 増しているのかもしれない。
その他にも幕下を含め、外国出身勢が優勝の座を占めたらしいし、 文字通り、時代の転換点を感じさせる場所だったのかもしれない。 またもしかすると、少なくともしばらくは外国人優勢の大相撲と なるのかもしれない。
その変化を寂しいと思うかどうかは別にして、それもまた大相撲 なんだと思う。個人的には寂しさよりはどう変わっていくかの方に 興味があったりするんだけど。
どこで見たかは忘れちゃったんだけど、貴乃花の父、二子山親方は 即戦力が見込める外国人と、大学出身の力士は採らず、あくまで 生え抜きの力士を育てようとしてきたらしい。
今現在の二子山部屋は、貴乃花も引退したことで在籍する力士が 少なくなっているらしい。 今から新入門の弟子を育てるにしても、芽が出てくるまでには時間が かかるかもしれない。
でも一時の隆盛だけに身を任せるような覇道ではなく、一時代を 築けるような王道の道を行くんだったら、今は雌伏の時で いいのかもしれない。 王道を行くには時間がかかって当たり前なんだし。
むしろ貴乃花には今は表舞台から消え去り、じっくりと相撲に取り 組んでいってほしいと思う。 再び日の目を見たとき、手のひらを返したようにマスコミがこぞって 持ち上げるのは、目に見えているのだから。
朝青龍の横綱昇進については、横綱審議委員の中から、その言動や 振る舞いが品性に欠けるという意見もあったらしい。
でもこれは確か明治時代の元勲で、西郷隆盛の弟、西郷従道が日露戦争 前に言った話だと思ったけど、 「貫禄なんてものは、四頭立ての馬車に乗せて、その辺をまわらせれば 自然とついてくる」 と言ったとおり、品性や、らしさなんて後からついてくる もんなんじゃないだろうか。
むしろ、横審の人たちの思う横綱像を演じさせてしまうことは、 子供を無理にいい子に振舞わせるようなもので、問題があるんじゃ ないかなあ、と思う。
朝青龍が昇進会見の時に見せた笑顔は、例えば貴乃花のように横綱 らしさという仮面で隠してしまうには惜しいものだと思うし。 人間らしさが売りの横綱が、若者のハートをキャッチするかもしれない 訳だし。
まあ日本の場合、権威をとらせる前だけはグチグチと述べて、 その人が権威をとってしまった後は何も言えなくなってしまうという 事はよくあるわけで。 そういうシステムでい続けることの方が、問題があるような気もする。
それにしても朝青龍の兄妹が、そろって日本にいて、兄二人が プロレスラーだったとは知らなかった。 もしかしたら横綱廃業後、プロレス入りなんてのもありなのかな。
もう一つの話題はスーパーボール。 などと偉そうに言っても、NFLには全然詳しくないし、ルールだって 大雑把にしか知らないんだけど。
去年のスーパーボールの時、たまたま仕事でハワイにいて、アメリカ人 と一緒に仕事をしていた。 試合の時間と、試合の時間がちょうど重なったこともあって、残念 ながら本場のTVの熱狂ぶりを感じることはできなかったんだけど。
仕事が終わって、一緒に食事をしようとタクシーに乗ったときに、 今日スーパーボールだったことを思い出したんで、何気に話題に 乗せたとたん、誰彼を問わず、タクシーの運ちゃんを巻き込んでの 大盛り上がり大会だったのを思い出した。
どことどこのチームが対戦して、誰が得点をとった、なんて事を みんながとても詳しかったのにびっくりした。 スーパーボールって、まだ独立して日が浅く、様々な人種のるつぼ である合衆国が、一つになるためのイベントなんだろうなあ。
逆に言えば、スーパーボールの話題にのれなきゃある意味アメリカ人 とは認められないものなのかも。 例えば、関西に住んだら、落ちがないと認めてもらえないように。
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