パラダイムチェンジ

2003年01月02日(木) 笑門来福

さて、お正月も2日となったので、ここらで2003年という年に
ついて、考えてみたい。
果して今年はどんな年になるんだろう?

勝手な思いこみで言えば、今年はこの’0年代?を占う上で重要な年と
言えるかもしれない。
何故なら、10年を一つの単位として考えたとき、前の時代の雰囲気を
抜けだし、新たな時代の雰囲気が造り出されるまでに、大体3年くらいの
時間を要するような気がするからだ。

例えば10年前の1993年と言う年。
まだバブルの余韻が残っていた92年に比べて、いよいよバブル崩壊の
影響が目に見えるようになった年だった。
大学生の就職状況は氷河期と呼ばれるようになり、モツ鍋が流行った年。
イケイケの代名詞だったジュリアナ東京が閉鎖したのもこの年だった
ような気もする。

そして自民党の単独政権が終わり、政界再編、政治不信が叫ばれた
年でもある。

その一方でJリーグが始まり、ドーハの悲劇があり、プロ野球人気の
かげりが囁かれる中、長島さんが巨人の監督になり、ゴジラ松井が巨人に
入団した年。

そんな風に考えると、90年代を語る上で93年ってターニングポイント
だったような気がするのだ。

そしてその10年前の83年。
この辺になってくると記憶は相当曖昧になってくるんだけど、
東京ディズニーランドが完成し、CDプレイヤーが発売された年。
すなわち、徐々に人の暮らしに余裕が出てきた時代かもしれない。

そんな風に考えると、今年1年をつぶさに見つめることで、
今後10年という時代が見えてくるのかもしれない。

その2003年、まだまだ明けたばっかりではあるけれど、あまり
芳しい年では、残念ながらない様な気もする。

個人的に特に関係はないけれど、サラリーマンの医療費負担が3割に
なったり、専業主婦の家族控除が減額されたり、タバコや発泡酒が
増税されたり。
国民一人一人の負担感は更に増しそうな感じである。

かといって景気が簡単に好転するようにも思えないし、総選挙が予想
されているけれど、現在の議席数が、激変するとも思えないし、
民主党は存在すら危うくなっているかもしれない。

また、アメリカとイギリスはどうやらイラクに攻撃を仕掛けそうだし
北朝鮮状勢も、緊迫したままだ。

他にも、オフィスの需要を供給が大幅に上回る不動産の2003年問題
など、年頭にあたって予想される2003年という年は残念ながら
あまりいい年ではないかもしれない。

でも、そんな大きな流れの中でも、小さな変化の兆しは、おそらく
いろんな所に現れてくるんじゃないかな、と思う。
そして、もしかするとその中から、この10年間を大きく変化させる
うねり、みたいなものも生まれてくるのかもしれない。

そういう意味で今年という年は要注目だと思う。


そして、話を大きな所から自分個人に移してみると、今年という年は
やはりターニングポイントというか、勝負の年になるような気もする。
おそらくは今年1年をどう過ごしてきたかで、その後の人生も変わって
いきそうな予感を感じるのだ。

そんな勝負の年の個人的な抱負は、笑門来福。
すなわち笑う門には福来たる。

こんな時代だからこそ、個人としてはせめて明るく、福を呼び込める
様な年にしたいと思う。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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