そんなわけで、今年もはや、暮れようとしている。
なんて書くと、まるで年末に書いた文章のようであるが、 この文章を書いている今は、すでに年は明けてしまっている。 その辺にこの日記のいい加減さがあるわけだが。
そんなわけで紅白の視聴率もこの日記を書いている時点では 知っているわけだ。
結果は47%(だっけ?)。中島みゆきを黒部のトンネルで 歌わせて、平井賢をNYまで引っ張り出した(らしい)り、色々と てこ入れをした割には、史上2番目の低さだったようだ。
でもさ、普通に考えて、国民の約半数以上が、年末の大晦日に その年にヒット曲を出したかどうかわからない歌手も含めて、 その時間に歌番組を見るはずだ、と思う方が変なんじゃないかなあ。
かつて、紅白歌合戦がもっと高い視聴率を稼いでいた時代は、 その年のヒット曲、なんてものが生まれていて、老若男女、 家族そろって、口ずさめたような気もする。
紅白を見ることが一家団欒や、年が明けた後、友達との話題の 中心に位置していたからこそ、あれだけの視聴率が稼げて いたんだろうと思う。 例えるならドリフとか、今年のワールドカップの日本戦とかね。
すなわち紅白歌合戦という番組が、それを見ていないと話題に 取り残されてしまうという存在、コミュニケーションの中心に あったからこそ、その存在感があったわけで。
ひるがえって現代、少なくとも紅白が話題の中心になることはないし 下手をすれば、一家の一人に一台、テレビが存在する時代である。 それぞれが好きな番組や、TVゲームをしていたっていいじゃないか と思うわけだが。
とはいうものの、紅白を見なければ年が越せないと思う固定ファンも いるわけで、それが大体40%位いるんだろうと思う。 おそらくは、その%はだんだんと減っていくんだろうと思うけど、 どうせだったら、その固定ファン向けの番組づくりをしていった方が いいような気もする。 まあ、余計なお世話だが。
そんな自分が年の瀬、何をしていたかと言えば、猪木祭りを流し ながら、大掃除をしていた。 一人暮らしと言うこともあり、大体だらだらと大掃除を し続けるのが毎年の常である。 色気がないことこの上ない。
猪木祭りに関しては、去年にも増していい試合が多かったような 気がする。 マッチメイクとしてはもう少し、色気のある組み合わせを見てみたいのは 山々だけど、年末って事もあるし、むしろ何が飛び出すかわからない 福袋的な要素の楽しさが、このイベントにはあるような気がする。
まさかボブサップが高山相手に打撃勝負ではなく、関節技を 決めるとも思わなかったけれど。
そんなことをしている内に、いつの間にか除夜の鐘がなり、 年も明けてしまうわけだが。 そんなわけで今年もだらだらと大掃除を続けていたら、いつの間にか 猪木がカウントダウンを始めていた。
ええ、もうそんな時間?と思ったら、時間に関係なくイベントの〆に 猪木さんが勝手に時間を早めていたんだった。 その強引さで、自分も今年はちょっと早く新年を迎えてしまった ようだ。
さようなら、2002年。
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