政治について素人的にちょっと考えてみる。 考えるきっかけは、今日の民主党主選挙と、高速道路民営化検討 委員会の最終報告の扱いについてである。
さて、最終報告。もうすでに自民党内と、国土交通省では廃案が 決まってしまったようだ。 おいおい、内容についてどこがいいとか悪いとかの検討も無しかよ。
最終報告案、ちゃんと読んだ訳ではないのでいいかげんなもんだが いわゆる道路族、抵抗勢力がこだわっているのは、道路料金で、 この先も高速道路が建設できるかどうか、の1点だろう。
7人の侍と呼ばれた委員会の中でももめたのもその一点であるわけで 確かに重要な点だとは思うが、その一点、気に食わないってだけで 報告案一切を否定するのはいかがなもんだろうか。
民営化案、要約すれば、道路を作ることだけでなく、運営すること にも、やたらと無駄な事が多いので、とりあえず現金収入でまずは 借金返すところから、考えましょう、って話なんだと思う。
ただし、国土交通省にしてみればその辺はきっちり締められて しまうのは、痛い所をつかれて天下り先が減ってしまい、国の お金でおいしい思いができなくなってしまうから、表立っては 賛成はせず、道路族の方々にエールを送っているわけで。
高速道路建設にしたって、未来永劫作らないわけではなく、 もしも道路公団が民営化されて、黒字体質に戻れば、 また高速道路建設だって、できる可能性はあるんじゃないだろうか。
まあ、もちろん、そんな時代が来る頃にまで、今の道路族のおじさま 方が議員をやっているかどうかは、定かではないけれど。
言いたいのは、一つの報告案に対して、本来なら細かい所を是々非々 で議論し、よりよいモノをつくっていくことが本来の政治ってもん じゃないんだろうか。
国の将来を決める責任をもった人びとが、自分の気に入らない意見が あったからって、その意見を全部否定するようなアバウトな事を やっていたら、本当にこの国の将来について不安になるんだけど。
ひるがえって民主党。どうやら菅氏が新代表に落ち着いたらしい。 でもさ、いくら前の宇宙人系党代表の手法が気に食わないからって 自民党自体が不穏な雰囲気出している時に、もっと大々的にお家 騒動起こしてどうするよ。
自民党抵抗勢力が、民営化案を葬り去ろうとしているんだったら、 逆に民主党はじめ野党勢力が、その法案に積極的に賛成します、 とかやれば、少なくともイメージはアップするのに。
大同小異というセンスがあれば、次の総選挙では議席を伸ばしたと 思うけど、今のままでは誰が代表でも、ジリ貧だろう。
でも、こんな政治状況で、一番損しているのは国民なんですけど。 いかりや長介に、決め台詞でも決めてもらいたい気分である。
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