パラダイムチェンジ

2002年12月07日(土) K-1 GRANDPRIX

フジテレビがもてはやした選手は勝てないというジンクス。
今回も残念ながら当てはまってしまったようだ。

今回の犠牲?になったのはボブサップ。
初戦でアーネストホーストを破りつつも、手の骨折のため
棄権となってしまった。
そして、今回の優勝はそのホーストだった。

でも、今回のK−1は今までにも増して見ごたえのある試合の
オンパレードだった。
ボブサップ旋風が事前に吹き荒れていたためか、その他の選手が
調整に専念できたようで、とても高いモチベーションの試合が
多かったように思う。

例えば、サップ−ホースト戦。ガードが甘かろうが大振りの拳が
当たらなかろうが、前に詰めていくボブサップと、そんなサップの
肝臓を冷静に打ち続けてダウンを奪うミスターパーフェクト。

ここで試合は決まったと思った所で、起死回生の一発でそのホースト
からダウンを奪うビースト、ボブサップ。
最後はもう、戦略などないただの打ち合いで、どちらが勝つのか
先の読めない試合だった。

ボブサップは、その野獣性と、実は高い身体能力、そして実は
とてもクレイバーな頭脳と相まって、今回優勝してもおかしくない
存在だったが、やはりちょっと疲れ気味だったのかもしれない。
それでも、最後まで向かっていって、再度ホーストをマットに
沈めたのはさすがだった。

彼が今後、もっとテクニックを身につけたら手に負えない存在に
なるかもしれない。

それにしても、今回のフジTVの放送で好感を持ったのは、
今までより、余分な演出がなされなかったことだ。
今までは、例えば唯一の日本代表、武蔵や、無冠のファイター
ジェロムレバンナに余計なプレッシャーを与えるような演出が
多かったように思う。
その分、彼らも試合に集中できたんじゃないだろうか。

本当の主役は、彼らK−1ファイターのガチンコの闘いである、
ということをちゃんと主眼においた番組構成が今後も続くと
いいなあ。

彼らはそれだけ説得力のある闘いをしていたと思う。
それにしても、なんでミルコ・クロコップは出てないんだろう?


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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