そんなわけで、ワールドカップも前半の予選ラウンドを終えた。 日本や韓国がベスト16位に入れるかどうか、五分五分かな、と 思っていた、開幕前から考えれば、この結果は素直にうれしい。
日本も、そして韓国も、単なるラッキーで決勝ラウンドに行けた わけでは決してなく、勝てるだけの内容といいテンションで 戦った結果だといえる。 もちろん、ベスト8入りしてほしいが、内容がよければ、行けた だけでもいいかなあ、って気がする。
昨日のチュニジア戦後、中田英寿が「結果を出した後なんで 決勝ラウンドは楽しみたい」と言っていたが、真剣に楽しんで ほしいなあ、って思う。
一つだけ、難点をあげれば、次のトルコ戦も昼間の開始なので 果たして仕事が手につくか、って事だけだろうか。 出来れば勝って、次のブラジル戦?は思いっきり応援させて ほしいのだ。
その一方で一番残念だったのは、ポルトガルが予選ラウンドで 敗退してしまった事である。第1戦は、アメリカ相手に惜しくも 負けてしまったが、第2戦では爆発的なサッカーを見せてくれた だけに残念である。
韓国相手にあと1点が取れさえすれば、決勝に進出できたと思うと 本当に残念だった。それほど第2戦、ルイコスタが入った後の ポルトガルは格好よかった。
今回のワールドカップは、すでに語り尽くされた事ではあるけれど 本当に予想外の出来事が多かった気がする。 フランス、アルゼンチン、ポルトガルが敗退したと言うよりは、 そのチームに属しているいわゆるスター選手が見られないのが つくづくともったいない。 まあ、自分がミーハーである証拠かもしれないが。
イタリアやアイルランドや、そして日本や韓国がからくも? 決勝ラウンドに出場できて、フランスやアルゼンチンやポルトガルが 進出できなかったという、この差は一体どこから来るんだろう? それを探ってみると、もしかするとワールドカップの魔力の秘密も わかるのかもしれない。
でも、それほどはっきりとした理由はないのかもしれない。 ほんのわずかなボタンの掛け違いが、1点の差が、決定的な 差になってしまう。 それこそがワールドカップの魅力であり、切なさなのかもしれない。
でも、彼らがもう見られないと思うと、この2週間は本当に 早かったんだなあとつくづくと思うのだ。 もしも可能であるならば、あと2週間くらい予選ラウンドでの 彼らの戦いを見ていたかった。
普通、予選ラウンドはつまらないと言われるが、今回初めて ちゃんとみる予選ラウンドは、とても良質の感情の高揚を 与えてくれた。
まだ、祭りは半ばであるのに、祭りの終わりが近づいている 気配を感じてしまう、その瞬間がやるせない。
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