パラダイムチェンジ

2002年06月09日(日) 芝生の快楽

嵐の前の静けさ、ではないけれど
日本VSロシア戦のはじまる今日の午後、家の近くの芝生で
まったりくつろぐ。

明治神宮といえば、元旦の風景としても有名な社殿とそこに続く
林の参道が有名だけど、実は参道の裏側、宝物殿の前には、
芝生の広場が広がっている。

芝生の公園としては、代々木公園の方が圧倒的に有名だと
思うが、自分の好みとしては断然こっちである。
なんといっても閑かだし、人がそんなに多くないのも
うれしかったりする。

芝生の上で寝そべって、ふと前を見上げると、参道をおおう林が
広がっており、わずかな風で、木々が表情を変えてくれる。
そんな空間にいると、ここが都会の真ん中であることをふと忘れてしまう。

そして、うれしいのは、その芝生の上で思う存分寝っ転がれる事。
芝生の上を歩けるというのは、とても気持ちのいい事なのだ。
実は子供の頃、車で20分位の所に、砧緑地という芝生の
広場があって、そこで遊ぶのが大のお気に入りだった。

ワールドカップを観ていても、あの芝生の上で走り回れたら
気持ちいいだろうだろうなあ、と思わず思ってしまう。
自分は決して運動神経のいい方ではなかったが、もしも自分の
学生時代に芝生のグラウンドがあって、そこでプレイできると
言われたら、サッカー部かラグビー部にでも入っていたかも
しれない。

現実的には、土のグラウンドしかなくて、土の上で転ぶのは
痛いなあ、と想像力の方が勝ってしまい、球技はすこぶる
下手だったりするんだけれど。

現在、子供たちが外で遊ばなくなったと嘆く声がある。
子供たちの運動不足を国のえらい人が嘆くんだったら、
もっと、観賞用ではなくて子供たちが遊びまわれる芝生の
広場を増やせばいいのに、と本気で思う。

子供たちが自由に遊べる芝生の広場が近くにあったら、
子供たちは日が暮れるまで遊び続けているだろう。
コンクリートや、土のグラウンドに比べて、芝生の上で
転んでも、そんなに危険性は少ないし。

国のお偉いさんがつくる公園はたとえ芝生があったとしても
管理が大変だからという理由だけで、中に入れないのは
解せない。

川淵チェアマンが、93年に発表したJリーグ100年構想
の中にも、実はすべての学校に芝生のグラウンドを、
っていう文句がある。
Jリーグが本当の意味でこの国に根付いたとき、果たして
この国の校庭は緑色に染まっているのであろうか。

でも、出来ればこの理想は、今後も守り続けてほしいと思う。
それが、小さい頃、思う存分芝生の広場で転げ回って成長
した大人としての願望なんだけど。


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harry [MAIL] [HOMEPAGE]

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