掛川奮闘記

2008年12月08日(月) 081208_年賀状とネットのコラボ

 いよいよ師走に入り今年も後わずか。そろそろ年賀状の季節がやってきました。

 ネット時代が進むに連れて、ハガキを送るなどと言うのは時代遅れの挨拶手段…かと思いきや、どっこい、簡単に引き下がったりはしないようです。

 こんな記事がありました

 『年賀状復権なるか 発行60周年、豪華お年玉に異業種タイアップ』
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/081208/trd0812081158003-n1.htm

 平成21年用の年賀状の投函(とうかん)受け付けが15日からスタートする。今年は、年賀はがきの発行が始まって60周年の記念の年。発行する郵便事業会社は、お年玉として、「選べる国内旅行」やハイビジョン液晶テレビなどの豪華な賞品を用意したほか、異業種とのタイアップも積極的に展開。減少し続けている年賀状を復権させようと、あの手この手を繰り出している。
 

■売れ行き好調
 「一部が予約で売り切れるなど、驚くほど好調。ぜひ去年より売りたい」

 年賀はがき発売初日の10月31日、大阪中央郵便局(大阪市北区)を訪れた郵便事業会社の團宏明社長は手応えを語った。

 最近、携帯電話やパソコンメールなどに押され、販売枚数を減らしている年賀はがき。平成17年用から4年連続で減少を続け、民営化元年で大々的なキャンペーンを行った平成20年用年賀はがきも、最終的には前年割れの約36億1600万枚だった。

 しかし、今回はすでに一部商品が予約受付の段階で売り切れも出ている。はがきを桃色やうぐいす色に染めた新製品「いろどり年賀」は、当初予定していた発行枚数1500万枚を大幅に上回る1億2000万枚を追加発行。ディズニーキャラクターをあしらったはがきも追加発行を決めた。

■電脳取り込み
 売れ行き好調な新商品に加え、パソコンや携帯電話と連動して便利さを売りにした事業も拡大している。

 インターネットの会員制サイト「mixi」を運営する「ミクシィ」との提携では、会員がネット上でデザインと送り先を選択すれば、住所や本名を知らないmixi内の知人に年賀状を送ることができる「mixi年賀状」(標準1枚98円)を始めた。

 また、年賀状の作製から投函までをネット上で行えるとして、昨年に引き続き、大手接続業者の「ソネット」と提携した「ソネット・オンライン・ハガキ作成」(1枚134円から)や、通信大手「KDDI」とタイアップした「ケータイPOST」(1枚157円から)を展開。かつての年賀はがきの“商売敵”とのタッグで、販売数アップを画策する。

■特典いろいろ
 年賀状の楽しみの一つはお年玉賞品。「性別・年代を問わず喜んでもらえるもの用意できた」と郵便事業会社近畿支社の担当者は説明する。

 お年玉付き年賀はがき初年の昭和25年用は高級ミシン(当時は特等)、高級生地(1等)、学童用グローブ(2等)だった賞品も年々グレードアップ。21年用は1等がハイビジョンテレビとブルーレイディスクのセットなど6種類から選べるといった豪華なものとなった。

 また、抽選で「吉本興業」所属の芸人から年賀状が届く「初笑い年賀」も用意。郵便事業会社の年賀はがきでしか応募できず、お笑い人気にあやかって販売増につなげたい考えだ。

 ただ今月、社会保険庁のねんきん特別便4万5000通が放置されていた事実が発覚。不着などがあれば、せっかくのお正月気分も台無しになる。同社では「今回の事故を踏まえ、年賀状でも点検を徹底したい」と話している。

    ※    ※ 【引用終わり】 ※    ※

 そもそも郵政事業も民営化となり、様々な営業上の規制は取り払われたわけで、こうすれば売れると思うことは自由にやれるようになったのです。お年玉つき年賀状の景品だって、思うように設定出来ますし、ハガキに広告をとりつけて価格を下げることだってやり始めました。

 規制に守られていた殿様商売から放り出されてみると、自由闊達なアイディア競争が実現したのでは。

 それにしても、ライバルのネットと融合して、名前も住所も分からないmixiの友人へ年賀状が送れるとはよく考えたものです。

 相手の個人情報を知っているのは管理者だけですが、その管理者によるサービスとはまた新しいビジネスモデルです。

 ネット上の友達ならば年賀状もメールでよいのでは、と考えがちですが、やはり後に残る形で送りたいという思いはあるのですね。文面だけが伝わればよいと言うデジタルの世界では満足出来ないアナログな精神は消えないようです。

 郵政民営化で地方のサービスは悪くなった、というマイナス面が強調されがちですが、その一方でサービスの向上を感じることはありませんか?

 さて、そろそろ住所録の整理をしましょうか。


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こままさ