掛川奮闘記

2008年11月15日(土) 081115_掃除とは神様を探すこと

 朝7時に起床。

 ペンション・モン・セルヴァンのご主人は、かつての職場の同僚。元々は地方公務員だったのですが、家庭の事情でここ妙高高原でペンションを始めたというわけ。

 そこでかつて袖すり合う縁をもった仲間たちが集まって、シーズン・インの直前にペンションの掃除に協力をしようと言いだしてこのツアーが始まったのが10年前のこと。メンバーは入れ替わっていますが、もう10年も続いているのです。

 掃除をする部屋は宿泊部屋が7つと食事をするダイニングルーム、トイレなどですが、窓ガラスや網戸は沢山あるし作業の多いこと!

 私自身も参加するのは5回目くらいですが、参加するたびに汚れのポイントを見る目が肥えてきます。

 このような年に一度の大掃除が始まった頃は、それまで溜めに溜めた汚れを取り除くのに相当時間がかかっていたのですが、毎年続けるうちに、決まり切ったところの一年間の汚れはさほどでもないことが分かってきました。前年の仕事は翌年に立派に生きているのです。

 また掃除のスキルが低かったときは時間がかかっていた作業でも次第に要領を得るようになり、年々作業効率が上がり、同じ時間でもどんどん新しい箇所を見つけては掃除をするようになりました。毎年作業エリアが拡大しています。

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 昨年、今年は、先輩から私が掃除隊の隊長に任じられました。作業指示は私が出すことになるのですが、そんな私からのメッセージは、「掃除の心得は、『家具の後ろに隠れている神様を見つけること』です」というもの。

 今まで見つけられずにいた神様をどれだけ見つけることができ、きれいにしてあげられるか、ポイントというわけ。部屋の中を見続ければ、どこが汚れているかに次々気づきます。気づきさえすれば後はきれいにするだけです。

 

 作業を始めてみると、内線電話の裏やコードを縛ったところなど、至る所に神様がおわします。嬉しくなってしまいますね。

 また内業だけではなく、外回りを担当した一人は、立ち枯れたシラカバやミズナラをチェーンソーで除去するなど、内外で大活躍です。

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 作業は朝8時15分から始めて、昼食、二回の休憩をはさみながら夜7時まで続けられ、おおよそ大概のところの掃除を終えました。達成感と充実感満点です。

 一仕事を終えた後は、来年の再会を願いつつ乾杯です。渇いたのどにビールが旨い!

 年に一度くらいはこういう集いも良いものです。

 この掃除ツアーに参加すると、家の中の汚れを見る目が変わりますよ。


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こままさ