2008年11月08日(土) |
081108_議論のあり方に注目したいもの |
田母神前航空幕僚長の論文が議論を呼んでいます。
既存のメディアには、この論文を批判する論調もあれば賛意を示す論調もあり、論文の中身と言うよりは自衛隊幹部として政府見解と違うことを表明してはいかんのだ、という論調で批判したりで、そもそも一体何が問題なのかが随分ぶれています。
実際に論文の原文を読まないままに人の論調に乗っかるというのはネット時代には恥ずかしいことなので、まずはお読みなってみてはいかがでしょう? ありかはここ → http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_saiyuusyu.pdf
内容は各種の本や文献などを引用しつつ、日本は侵略国家ではないという持論を導き出しているものです。
思想信条は憲法が保障する自由ですが、思想と職務との間には、思想を持つ、思想を語る、思想を他の人に伝える、思想に基づいて職務に従わない…、といういくつかの段階がありそう。
問題だとマスコミをにぎわせていますが、どこに問題があるのかがなんとなくぼやけている印象で、私にはなんとなく分かりづらく思います。
もちろん批判をするのも言論の自由ですが、それならば何に対して、どのような根拠によるのかを示すことが必要になるでしょう。「いやだ」「きらい」だからという思いが先行して感情的に批判をするような本質的でない議論にならないように、議論のあり方に注目したいものです。
それにしても、現代史って新しい資料がまだまだ出てくるんですね。
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