掛川奮闘記

2008年10月22日(水) 081022_クールな日本、GNCという指標

 竹島関連の記事を書いて以来、少し韓国関連のサイトウォッチをしています。

 基本的に韓国はいまだに反日、嫌日で国をまとめ上げているようなところがあって、竹島(韓国名独島)の領土問題や歴史教育などで日本人が「へー」と驚くような考え方が非常に多いことに驚きます。

 そんなわけで韓国国内のマスコミも基本的には日本に批判的な論調の記事を書く中、非常に稀ですが、日本を鏡として韓国国内に警鐘を鳴らすような記事を書くことがあります。

 朝鮮日報の日本語版サイトの2008年5月5日の記事は「『魅力』を売るクールな日本」というタイトルの記事を載せて、日本が経済活動による物品だけではなく、アニメやファッション、武道や文字などの文化が世界の中で評価と支持を受けている様子を書いています。

 http://www.chosunonline.com/article/20080505000025

 この記事の中で出てくる単語が「GNC(=Gross National Cool)国民総魅力」という指標。これはアメリカのニューアメリカ財団のダグラス・マッグレイ研究員が、外交雑誌『フォーリン・ポリシー』(2002年5・6月号)に発表した論文の中で使われたものなのだそう。

 もちろん、経済指標のGNPになぞらえたものですが、最近はブータンという国がGNH(Gross National Happiness)国民総幸福度という指標を提唱したりして、国の価値を表す指標づくりが盛り上がっています。

 そんな中、この記事を読むと日本という国が様々な文化面に置いてCool(=魅力、かっこ良さ)だとして、世界で非常に高い評価を受けているということに改めて気づきます。

 このことは、評価を高めようと国を挙げて文化を振興していると言うよりは国民一人一人がより新しいものを生み出したり、祖先の時代から、より良い生活を目指した改善を繰り返す高いレベルの意識をもっていて、その総和としての国が結果として評価を受けているからなのだと思います。

 私などは、こんな日本を今我々が預かっているからには、このレベルを落として子孫に渡したのではご先祖さまに申し訳が立たない、と思うのですが、同時に国民一人一人の心のどこかにそんな気持ちは必ずあるものだという確信ももっています。

 世界経済は大変な状況ですが、私たちはクールな日本に生まれた幸福を味わいつつ、さらにカッコイイ生き方を継承して行くよう目指したいものです。

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 ちなみに、NAVERという韓国の企業が提供するEnjoy Korea(エンジョイ・コリア:通称エンコリ)というサイトがあります。ここでは日韓双方の読者が興味あるテーマで話題を投げかけて、それを自動翻訳で双方が理解出来るようなサービスを提供していて、投げかけた記事をもとに日韓双方の読者が意見交換をしたり罵倒し合ったり(こちらの方が非常に多いのですが…笑)するサービスがあります。

 この朝鮮日報の記事がこのエンコリ上でさらに上手に表現されていて、日韓双方の意見が読めて非常に面白い投稿になっています。お暇ならぜひこちらもご覧になってみてください。

 ただし投稿者によっては最初から相手を罵倒することを目的にした書き込みもありますので、そうした書き込みは気にしないという覚悟が必要です(念のため) 

 http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=ttalk&nid=1242514&start_range=1238594&end_range=1244280


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