掛川奮闘記

2008年07月05日(土) 080705_スローライフの後ろめたさ

 朝から掛川へ移動。今日は掛川市内にある県の総合教育センター「あすなろ」で講演会をするのです。

 テーマのタイトルは「スローライフと町巡りの資源」としました。依頼があった5月にもうこれで登録をしてしまったので、印刷物でのタイトルはこれになっていますが、まあ中身はもう少し自由と言うことで…。

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 会場は約100名は入ろうか、という中規模の研修室ですが、今回の参加応募者は約70名。だいぶ知人も多いのですが、懐かしい方が多いようですな。

 実際の内容は、スローライフ運動に対する正しい考え方と正しい取り組み方について。

 スローライフというと、つい「早い・安い・便利・効率」ということを否定して、そこから逃げ出した隠遁生活のようにして生きる生き方だと思いがちですが、本当にそうなのだろうか?

 スローライフ運動を一生懸命にやっている人たちは会合の連絡に電子メールを使ったり、携帯電話を使ったりしていて、自嘲気味に「スローライフは忙しい」というけれど、それはどう両立を考えたらよいのだろうか?

 スローライフでいうと「コンビニ弁当」などは真っ先に否定されそうだけれど、忙しいときや夜遅いときなどは本当に重宝です。これを利用することに一抹の後ろめたさを感じなければならないのだろうか?

 携帯電話をもっていないことや電子メールが使えないことを「私はスローライフなものですから」と言ってスローライフの名の下に肯定している人も中にはいますが、それはどう考えたらよいのだろうか?

 …などなど、スローライフというと一見良さそうに思うのですが、中には現代の価値感からは逸脱しているものも多そう。その矛盾をどう考えたらよいのか、という問題意識に対してずばっと回答を与える内容のお話をたっぷりとしました。

 掛川の人たちはもう数年に渡ってスローライフと聞かされて一生懸命にやってきたはずですが、そうしたなんとなく矛盾っぽく感じていたもやもやを一気に解き放つ私の主張に、「やっと納得できました」「胸にストンと落ちました」という感想をたくさんいただきました。

 現代文明の機器を使わずにはいられない事への後ろめたさをもう感じる必要はありません。

 そのわけは…、うーん、紙面がつきそうなので今日はここまで。また機会があれば書き込むことにしましょう。

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 講演会が終わると知人に囲まれて記念写真。いつもながらの光景です。いたのが分かっていたのにお話しできない人もたくさんいて心残りですが、また別な機会にお会いしましょう。

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 講演の後は、いつものように蕎麦研のメンバーに囲まれての蕎麦打ち大会。

 この地域では来年の1月に初段位認定試験が行われるという情報があるので、これまで練習を重ねてきたわが蕎麦研のメンバーにはぜひとも初段を取得して欲しいと思っています。

 そこで今日は模擬試験をすることにしたのです。制限時間は40分で、そば粉500gに小麦粉200gを使って蕎麦を打つというものです。

 衛生面にも気を遣いながら、制限時間内に蕎麦を打って道具や回りを片づけて「終わりました」と宣言するのですが、練習とはいえなかなかの緊張感に包まれます。

 メンバーの多くは無事に合格に値する成果を出してくれましたが、中には自分を見失うシーンもあって、まだまだ練習が足りない一面も伺えました。さらに精進を重ねてくださいね。

 昨日も書いたお通夜にも途中で出席してきましたし、夜はお酒や蕎麦に囲まれて夜遅くまで話し込んだのでした。
 ふう、盛りだくさんな一日ですなあ。

      


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