| 2008年04月26日(土) |
080426_特養の最前線 |
今日は、仕事で関係した土地の上に立てられた施設の開所式に上司と出席をしてきました。

開所した施設とは、特別養護老人ホームと障害者の就労・生活支援センターの複合施設で、こういう形態は土地が高くて大きな面積が取りづらい都内では極めて珍しいものです。今回はわが機構の事業で東京外国語大学が移転した跡地を利用したために、比較的大きな土地が手に入れられたのです。
特養施設を運営する社会福祉法人のS会は、この世界でも非常に熱心で新しい取り組みをどんどん取り入れることで知られています。
そこが肝いりで作った施設なので、どんな施設内容になっているかが楽しみでもありました。
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開所の式典では国会議員や地元の首長さん、厚生労働省の局長さんたちなども招かれて、それぞれご挨拶。やはり実力があるんだなあ、と改めて感心しました。
懇親パーティまでの間に施設を見学させてもらえると言うことだったので、喜んで中を見て回りました。
見てみて非常に感心したのは、特養老人ホームの部分では、あくまでも利用者にとって居心地がよいと言うことを主眼に考えている点でした。 普通は職員が介護などの世話をしやすいような建築設計になりがちなところを入所する人の気持ちを大切にしています。

そのひとつは、それぞれ10畳ほどの部屋には全て○丁目△番地という愛称が付けられていること。これは地域のコミュニティとしてここで暮らしているんですよ、という意味が込められているのだとか。
 また食事も、ご飯だけはここで炊くようにするのだそうで、ご飯が炊ける匂いがするのが生活するということの大切な要素だというのです。
また、10室で1ユニットになっているそのユニットの入り口には格子の引き戸がはめられていますが、開口部にはガラスがなくて廊下側の音も聞こえます。これまた、生活すると言うことは周囲の音や気配を感じると言うことだ、という信念があるのです。

一緒にいった上司も「私もたくさんのこうした施設を見たけれど、ものすごく入所するお年寄り本意だと思ったよ。びっくりしたのは、フロア毎に壁紙の模様が違うんだよね。ふつうはそんなところは楽をしがちなんだけれど、それぞれのユニットの個性を出そうとしているんだね。それにスカスカの引き戸もあったけれど、介護する職員の立場からすれば普通はあそこには引き戸もつけないよね、移動の邪魔になるから。それをあそこまでコンセプトをもってつくりこんでいるんだから素晴らしいなあ」と大絶賛でした。
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こちらの法人では早くから様々な介護用機械の開発も行っています。中でも今日見て感心したのは、車いすに乗って入浴をするバスタブや、寝たままでバスタブの方が持ち上がって入浴が出来るという機械があったこと。これなら体が動く度合いによって入浴の世話をしやすい機械を選ぶことが出来るのです。

東京の北部の比較的高台にあるので、ベランダに出ると遠くまで眺めがよくてこれまた最高のロケーションです。

長寿のお医者さんで有名な日野原重明先生に見せたところ「ぼくもこんなところに世話になりたいねえ」と言われた、と言うエピソードもあるのだとか。
この法人の理事長の「お年寄りのために」という執念を感じました。
これからの特養もいよいよ質の時代に入ってきたようです。{/kaeru_en2/}
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