掛川奮闘記

2005年07月23日(土) 050723_町内会から始めよう

 天気は良し。少し家の中を片づけようと思ったが、なかなか作業がはかどらない。まったく。

 今日は、
■町内会力 の1本です。

【町内会力】
 私の住んでいる地区は第23町内会ということになっていて、そのために毎月23日は廃品回収の日と決めて、業者さんが来てくれて町内会役員を中心に地区の中をスピーカーで呼びかけながら古新聞や段ボール類を集めて回るのである。

 23日と日を決められてしまうと平日に当たる事が多く、なかなか手伝いにも出られないのだが、今日は幸い休みの日だったのでトラックについて回る事にした。

 今まで参加した事がなかったのでちょっと気恥ずかしかったのだが、まあ何事にも最初と言う事があるものなので、転校生の気分を味わいながら、途中から一団に加わらせてもらった。

 庁内をぐるぐると回りながら、玄関先に置いてくれている廃品を持ち上げては車の荷台に積み込む。車の上には業者さんの若い人と役員が乗っていて荷台に効率的に積み込みながら次の来るのを待っている。

 こちらは車と共に歩きながら積み込む作業をするのだが、こうやって実際にやってみると、上手に紐で縛られているものと、ちょっとルーズなものとがあるのに気がつく。

 こうしてみて自分自身が作業に参加して、初めて「自分が出すときは持ちやすいようにしてあげなくては」とやっとのことで思うのだから、なかなか人間というのは想像力が働かないものだ。 

荷を求めて先を走っていると「あまり無理しなくて良いよ」と後ろから声がかかる。

 無理と言われても、参加者の役員の平均年齢はざっとみただけで70歳以上。これじゃ一番若い自分が動かなくてはならない、と思うのだが、どうしてどうして、皆手慣れている事もあって、要領よくほいほいと動いているから馬鹿にはできないのである。

 回収に歩く事小一時間で大体集め尽くして終了。

 参加者の皆さんは、以前町内会の総会に参加したときにこちらは見ているので大体顔は見覚えがあるのだが、役員の皆さんにしてみれば見慣れない小僧が混じっているという印象。

「あのうどちらの方でしたっけ?」と言われたので
「6班のTさんの隣の小松です」と答えると、「あー、あの黄色い家ね」と言われる。

 こうして町内を回る機会が多ければ、どんな家かぐらいは分かるのだろう。またお隣のTさんも有力な町内の役員活動を続けている方だから、ということもあるのだろうけれど。

「平日だとなかなか手伝えずにすみません」と言うと「休みだけでも結構ですよ。平均年齢を下げてくださってありがとう」とおっしゃる。なかなか粋な答えだ。

 お母さん方には「公園デビュー」という言葉があると聞いた事があるが、町内会デビューというのは無いのだろうか。

 そういえば、昨日の講演会でも会場の地方自治体出向経験のある人から質問があって「私が地方自治体にいたときに、『開発局の官舎街は誰も出ないんですよ』と言われた事がありますが、どう思いますか」ときつい質問が出されたのを思い出した。

 なるほど、「地域の皆さんと共に地域作りをしましょう」と言っていながら、地域とはそういう関わりでしかない、ということも多いのだろう。

 転勤が多く、地域に短期間しかいることのできない運命と言い訳もできそうだが、そういう一つ一つの事に存在を見せてこつこつ積み上げれば、さらに信頼もされるのだがなあと思う。

 地域の住民の皆さんと接する機会も増えつつある昨今、どういう関係を地域と作る事ができるのか、ということは仕事を進める上で実に重要な事になりつつある。

「こうしたらもっと地域に顔を見せる事ができるのではないか」と思う事も多いのだが、組織として対応するのはなかなか容易ではない。

 人に会う事が得意な人と苦手な人もいるだろう。話をする事が得意だという人も苦手だという人もいるだろう。

 そういう能力は練習すればきっと上手になるに違いない。でも本当に大事なのは、その地域に住んでいて自分の住んでいる地域を愛しているかどうか、好きかどうかということではないだろうか。

 実は自分が住んでいる町が嫌いなのでは、良くしようとも思えないのじゃないだろうか。

 好きになれるかどうか、そこが一番難しいんだな。好きじゃなくても一生懸命やってやれればよいのだけれど。

 最近「マインド」という言葉を口にする事が多くなった。「意識」とか「意欲」といったような意味で自分自身使っているのである。

 好きでも嫌いでも、まずやってみたらよいのじゃないかと思うのだけれど、これまた人によるのである。

 人の心は濡れたろうそくの芯みたい。なかなか火がつかないんですよねえ、これが。うーん。

 まずは町内会から始めて見てはどうかなあ。 

 


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こままさ