掛川奮闘記

2005年04月15日(金) 050415_北海道の氷で東京を冷やす?

 札幌は今日も雨。昨日までの札幌の気象台基準の積雪量は3センチだったのだそうですが、、この雨で雪がついに消えたそうです。

 今年は雪が消えたのが観測史上二番目に遅かったのだそうですよ。

 さて今日は、
■運輸局へ御挨拶
■雪氷冷熱輸送プロジェクト の2本です。

【運輸局へ御挨拶】
 わがポジションの仕事として、雪氷輸送と観光ということが大きな柱になっているので、北海道運輸局はパートナーとして重要なのである。

 わが課にはこの4月に北海道運輸局から北海道開発局へ出向してきている職員もいるので、一緒に挨拶にうかがった。

 こちらの経済振興部長さんは私よりもまだ年下の方で、前任地はフランスのパリ大使館だという。

 「大使館勤務はご苦労が多いでしょうね」と言うと、「ええ、最後はモナコで韓国と戦っていました」とのこと。

 「ほう、それはどういうことですか?」
 「モナコはフランス大使館が兼務で担当していたんですが、ここに世界の海の地図を国際水路機関の事務局があるんです。ちょうど私がいた頃に、韓国が『国際水路機関(IHO)が定める海の名称に「日本海」を使用するのはやめて、東海と言おう』と主張し始めたんです」

 「なるほど、聞いたことはありますね。しかし歴史的には日本海で定着しているわけですよね」
 「そうなんですが、突然日本の韓国侵略と絡めてそういう根も葉もない主張を始めたんですよ」

 「はい」
 「そうこうするうちに、何を間違ったかフランス政府が、日本海と東海を併記した地図を印刷して配布してしまったんですよ」

 「それはまずい」
 「そこで、本来は外務省の職員が対応すべき政治マターなのでしょうけれど、国土交通省から行った私が対応しろ、ということで、私がフランス政府の担当者と掛け合って、『どういうことか?回収してほしい』といった活動をしていたんですよ。結局『部数が多すぎて回収はできない』ということになったんですが、そのうちにフランス政府は日韓の争いには関わらない、と言いましたね」

 「韓国はあちこちでそういうことを主張しているんですか?」
 「私がいた当時は国連のいろいろな機関などでもそう言う主張を展開していました。しかし、そういう意見が出れば『それは事実ではありませんよ』と火消しに歩くばかりで、向こうがどこで火をつけるかはわからず、火がついたところで消しに行くという、いたちごっこでしたよ」

 「それはなかなか得難い経験ですね」

 という会話のできる方であった。幸い私の課の職員に、ごく親しい人もいるらしいので、一度は一緒にお酒でも飲みたいところである。


【雪氷冷熱輸送プロジェクト】
 私の課は、他の事業部隊に属さない問題課題や複数の事業部隊にまたがるようなものを所掌するのだが、それ以外にも、特別な予算のプロジェクトが降ってくることがある。

 なかでも、今年の最大の目玉が、「雪氷冷熱輸送プロジェクト」である。

 これは、北海道で安価にできる氷を冷たい熱源と考えることが一つ。

 そうしてさらに、東京〜苫小牧間のフェリー貨物の動向を見ると、東京からは荷物を積んでくる車が多いのに、北海道から首都圏へ戻る船には空で帰る車が多いといういわゆる「片荷輸送」という問題があって、どうせ空で帰る車ならば、何かを安く持ってゆくこともできるだろうという問題が二つ目。

 そして、そうやって北海道から氷を首都圏に持ってゆくことがビジネス的に成立するならば、最近流行のエコアイスという、深夜電力で氷を作って昼間にあまり電気を使わないようにしながら冷房をするというシステムの手伝いができるのではないか、という発想をしたのが三つ目のポイントである。

 そもそも、雪や氷を冷たい熱源と考えるのが面白いが、さらにそれを東京まで持って行って東京を冷やしてやろうというのがさらに面白い。

 そういう調査をするための予算を要求したところ、今年度に2億6千万円が認められて、全体の可能性調査を行うとともに、年度の後半には実際に氷をどうやって作ると安価でしかも運びやすくて、おまけにできるだけ融けないように保存ができるか、という実証実験もできることになっている。

 もっとも、全体の行程が一年しかなくて、まずは調査委員会を立ち上げる業務の発注を急がなくてはならない。

 このプロジェクトはマスコミ各社も結構注目していて、地元新聞なども3階連載で取り上げてくれたほどである。

 戻った早々に、大きな仕事を与えられたものだ。

 「ところで、雪氷冷熱輸送ってどうするんですか?」
 「それはこれから考えるんですよ」…って、おいおい、3年前のスローライフと同じなのでは…(^-^;)

 さあて、いっちょうやりますか。北海道で東京が冷やせるかなあ。  





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