掛川奮闘記

2005年03月14日(月) 050314_IT推進の功罪

 本のダミーが出来てきました。

 本そのものの外見と、カバーができたのです。一見すると本物ですが、中身は真っ白で、これで読めたら勧進帳でしょう。

 さて今日は、
■IT推進会議の打ち合わせ
■掛川おかみさん会での講話 の3本です。

【IT推進会議の打ち合わせ】
 IT担当係長のH君がやってきて、今週行う予定のIT推進会議の打ち合わせを行った。

 話の最後で、県が進めようとしている「電子申請共同運営協議会」について意見交換をする。

 県が進める電子申請システムは、4月中旬から稼働されるのだけど、これは窓口への持参や郵送のみで受け付けていた各種申請や届け出書類を、窓口だけでなく、インターネットを利用して、自宅やパソコンから24時間申請・届け出が出来る仕組みなのだそうだ。

 しかし、県の用意する対象手続きというのがなんともショボい。

 県職員の採用試験申し込み、教職員採用試験申し込み、県庁見学申し込み、県が発注するシステム開発や物品の製造、業務委託棟に掛かる競争入札参加審査申請、保安林関係、感染症発生調査…などなど、約100手続きなのだそうだ。 

 こういう便利さを追究することの善し悪しについて、どう感じているのかが、私にはよく分からない面がある。

 確かに距離の不便を感じる人達にとって、あるいは市役所へ行くことを面倒くさく感じる人達にとって、わざわざ行かなくても良い申請などが、出来れば便利と感じる人はいるだろう。

 しかしそれは、県庁が県民に対して、という、県政と県民との関係から来る便利さなのではなかろうか。

 市政と市民の距離は、県政と県民よりもはるかに近いものがある。

 例えば災害時に、市役所職員と市民が顔なじみであると言うことや、市民が市役所に行ったことがある、市役所に行き慣れている、ということを大事に思うかどうか、という考えである。

 災害時に、住民が県庁に駆け込んで助けを求めることはあまりなくて、やはり市役所に駆け込んで市役所と共に災害対策を行うのではなかろうか。

 そう考えると、ちょっとだけ大変でも市役所に行って書類をもらうことで市役所までの道がよく分かるとか、市役所職員と顔なじみになっている、市役所に知り合いがいる、ということの「見えない財産」を考えるべきだと思うのだ。

 そういうことが国や県では分からないから、単にITのすぐれた面だけを強調して、一軸の価値観で不便を便利にすることばかりを考えているのではないか。

 1軸を伸ばすことで、他の軸の値が下がると言うことはないのか?

 市民が一度も市役所に行ったことのない市民を増やすことが市政運営にとって本当に幸せなことなのかどうかを、どこまで本気で考えた上で、IT化を進めようと言うのだろうか。

 ITなどというものは、単純に進めればよいと言うものではなくて、あくまでもその結果として市民に取って有効なもので、不利に働く面への手当なども考えながら進めるべきだろう。

 無定見なITの推進ほど、無駄で、かつ社会を乱すものはないのではなかろうか。  
 
 もっと考えた方が良いと思うよ。


【おかみさん会での講話】
 夜は掛川おかみさん会に招かれての講話。

 「1時間も話せば充分でしょう。後は質疑応答で延ばしましょう」なんて言っていたのに、たっぷり1時間20分も話してしまいました。

 掛川の思い出、生涯学習の真髄、見えない財産のこと、おかみさん会への期待、などなど普段考えていることをたくさんお話ししました。

 最近は話のコントロールが効かなくなっているかも知れませんが、それは、それだけ話したいことがたくさんあるということなのかもね。

 懇親会でも盛り上がりました。おかみさん会のように、まちなかで町をまたいで行動する姿は立派です。

 また、まちなかの町内がまつりや地域を越えて活動しづらい中で、率先して活動する姿を見せることも大事です。

 「だれも協力してくれない」と思っても、それでも地道に活動を継続することが肝要です。

 私も遠くからでも応援しています。ますますのご活躍をお祈りしています。がんばってくださいね。
 


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こままさ