| 2005年02月27日(日) |
050227_ドンドン隧道、美術館、Kさん |
本当は何もないはずが、出かけてみるといろんな事があるものです。
今日もそんな一日。
さて今日は、 ■ドンドン隧道の整備完了 ■おもてなしサークル〜美術公募展掛川大賞最終日 ■KZMと飲む の3本です。
【ドンドン隧道の整備完了】 市内の久保地区でトンネルが復元した記念式をするので来て欲しいと言われる。
どういうことかよく分からないままに、久保の区長の松本さんに迎えに来てもらって、朝この「ドンドン隧道」に到着する。
現地ではもう40人くらいが集まっていて、賑やかに準備をしている。示されたところを見ると、背丈よりまだ50センチくらいは高いから、高さ2.2メートルくらいで幅が70センチほどのトンネルが掘られていて、その手前はちょっとした堤になっている。
聞けば、この沢の下流には与左エ門池という溜池があるとのこと。
この界隈の小笠山というのは土砂流出の激しい山なので、雨が降るたびに土砂が流れ出し、溜池に土砂が溜まってしまうので、それを何とかしたいという気持ちから、先人が土砂吐けのために、一つ隣の沢へ水を流すために造ったトンネルなのだという。
トンネルの長さは約65メートルだが、岩質は砂岩系と思われる。
最初に作られたのが明治19年というが、当時は満足な道具もなかったろうから、槌とノミでチンカチ、チンカチ作業を続けたのだろう。
切り開いた土は、リンゴ箱にいれて入り口から引っ張り出したというから、我々から思うと気の遠くなるような作業である。
しかも、昭和13年頃になって、明治期に開けたトンネルをさらに深くしたのが今の姿だというから、二期に亘って作り上げられたトンネルなのである。
市長が到着すると、早速長靴を借りてどんどんと奥へ入って行く、私も興味津々でやはり足には小さい長靴を借りて、一番奥へと行ってみた。
隧道はその目的どおり、沢の水を隣の谷に流しているので、下は水が流れている。 両方の入り口からの光だけを頼りに、奥へ進んでみると、市長が「誰か棒を持ってきてくれ」と言っている。
どうするかと思いきや、出た先の沢の水たまりの深さを測ってみてくれ、と言っている。
棒で深さを測ると1メートル以上あって、結構深いことが分かった。
それを知って市長は「おう、深いな、じゃ、あきらめた」と言ったから、浅かったらこの先まで歩いて行くつもりだったのだな、と驚いた。
※ ※ ※ ※
この隧道は、戦後に土砂堆積の堤が切れて、そのまま放置されて長く分からなくなっていたのだが、平成15年頃から地元の60歳以上で構成される、祭大老会が中心となって、復元する機運が高まったのだという。
やがて、小笠山のことなら何でも知っているという、地元の大橋哲男さんの力を借りて、土に埋まり竹藪と化した隧道を見つけて、竹を刈り土をどかして隧道を復元したのだとのこと。
もう60過ぎの人たちが一生懸命、子供に返って楽しく作業する姿が目に浮かぶ。
幸い市からも、作業を支援するお金が出たというので、幾ばくかは市も貢献したことになる。
堤の復元も、今回は石積みで強固に行われ、洪水が出ても簡単には壊れないようになった。
掛川にはいろいろなことに驚かされたが、こういう地元の熱意で歴史を復元しようと言うのは素晴らしいことだ。
良いものを見せて頂きました。ありがとうございました。
【おもてなしサークル〜美術公募展掛川大賞最終日】 午前中から、竹の丸でとはなにか学舎のおもてなしサークルが、雛祭りをしていますから来て下さい、と言われていたので、午後1時半ころに駆けつける。
到着すると、主催のSさんたちが待ちかまえていて、「助役さん、遅いわねえ」と叱られる。
助役が来るというので、今まで待っていたという人たちまでいて、申し訳なく思った次第。
このサークルで作って頂いた、地産地消の昼食をいただいて、童謡を歌ったりしてしばし楽しむ。
竹の丸の大きな広間がこういう形で開放されて使われるのを見るのは嬉しいものだ。
現代的な会館とは違った時間が流れている。これもまた掛川の一断面である。
※ ※ ※ ※
その足で二の丸美術館へ向かう。掛川市では市政五十周年記念で絵画展を公募したのだが、その入選作品を一同に飾った展覧会が今日までと言うことで、最終日のそれも終わりの時間近くに飛び込んだのであった。
ちょうど館長の戸塚さんがおられたので、ちょっとの間ご案内をして頂いた。
大賞になった作品は、市内の花鳥園の蓮の花を描いたもので、受賞者は絵の勉強中の女性だという。
審査員が全員満票を取ったのが唯一この作品だと言うから、さすがである。
応募された作品の中には、いかにも手慣れたタッチのものもあって、審査員の目から見ると、そういう絵には魅力がないらしい。
今回は絵画公募展と銘打ったのだが、応募してきた作品には版画や、デジタルプリントのものもあって、ジャンル別ではない、総合的な作品審査という形になったのも、面白い。
号数が30号以下というサイズは、油彩だけでなく版画が戦えるぎりぎりの大きさで、これ以上になると、版画では太刀打ちできない世界とも言えるのだが。
版画の一種として、ピンクの背景にお城をデジタル処理したものが応募されていたが、CGが発達した今日、版画というものをどう考えるか、と言うのは大きな問題だ。
複数の同じ作品を作れるというのが、油彩や水彩などと違う版画の一番の特徴なのだが、それがCGでは出来てしまうし、画面の中でトライアル&エラーが許される独特の性質も持ち合わせている。
様々な技術的制約の中で、感性を勝負するというのが芸術のように思っていたのだが、技術的制約を取り払ったときに何が現れるのかは、予想もつかない。
なんとも難しい時代になったと、絵画展を見ながら、改めて思ったのである。
※ ※ ※ ※
なお、これを書く参考にしようと、市役所のホームページで「絵画公募展」開いてみたら、「公開は終了しました」と、じつに素早くホームページが閉じられていた。
素早い対応を褒めてあげたいところだが、参考にしたかったところである…(^-^;)。
情報対応が早すぎるのも、律儀すぎるかなあ(^-^;)
【Kさんと飲む】 市内で飲食店をしているKさんとよる一杯飲む。
だいぶ昔から、一度一緒に飲みましょうという口約束だけで来たのだが、やっとそれが叶ったのである。
最初の十分で、良い人だなと分かったので、なぜもっと早く会えなかったのかなあ、と残念に思う。
会わずに終わるわけでもなく、私の残りの任期からすれば、会ったからと言って掛川で何かを一緒に出来るわけでもない。
しかし会うには会う運命があったのだから、きっとお互いの将来に何か得られるものがあったのだろうと思います。
Kさん、ありがとう、お互いに頑張りましょう。
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