| 2005年02月04日(金) |
050204_北海道での講演会無事終了 |
講演も無事終了してほっとしております。
さて、今日は ■都市計画家協会講演会 ■農村活性化勉強会 の2本です。
【都市計画家協会講演会】 午後3時半からの講演にあわせて二時半に会場となるホテルへ到着。
今回はなんとうちの奥さんと娘にも講演を見てもらおうと言う魂胆。「適当に会場のどこかにちょこんと座っていればいいよ」と言ったものの、早々と関係者に捕まって、お茶を飲んだり、会場の特等席に案内されたりで、うちの家族は赤くなったり青くなってしていた。
募集人員は会場の関係で150名と言うことになっていて、事前にスタッフの間では動員も考えていてくださって、「まあほどほどにしましょう」ということにしていたらしいのだが、ほぼ満席のお客様にお越しいただいて嬉しかった。
もっとも私自身の宣伝もかなり効いていて、親類縁者はもちろんのこと、私の所属するおやじの会の関係者や職場の関係者、知人の数々、同級生まで顔を見せてくれてありがたかった。
持つべきものは友達であります。 冒頭の掛川の宣伝に思いのほか時間をかけてしまい、75分の公園の予定が90分近くもかかってしまった。私にとってこれほどの時間超過は結構珍しいので、随分と張り切ってしまったようだ。
講演の内容は、掛川の生涯学習の実践やらその中の具体的な成果、信頼の構築や私が真に「生涯学習の真髄」だと思っている「人とあらゆるものを関連付けさせる努力」についてめいっぱいお話をいたしました。
今回のタイトルが「掛川市の生涯学習の真実」とあったので、その昔教育に携わっていた、という方もいらしたりして、熱心な質問をしてくださった。
お話を終わったあとも、旧知の友人知人が押しかけてきて「久しぶり」と旧交を温めあったり、話の内容に「感動した」と言ってくださる方もいて、なかなか会場を去りがたかった。
本当にすごいのは私ではなくて榛村市長の業績なのだが、まあそれを題材にしてこのくらいお話が出来る人間も市長以外にはそうはいないということかもしれない。
そのこと自体がやや寂しい気もするが、まあ私の役回りの一つとして第三者として市長を見る、語るということもあるだろうから、せいぜい面白おかしくお話をしてみたいと思うのである。
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私のお話を聞いていた地元の女性フリーアナウンサーの方は「小松さんの話し方は講談師のように、ぱぱんぱん!と叩く扇子が必要みたいですね」と笑っていた。
家に帰ってから娘に「どうだった?」と訊いたら、「お父さんの話し方の最後が綾小路きみまろにそっくりで、『ははあ、きみまろの講演で会場が爆笑すると言うのはこういうことか』と思ったよ」と言われて、まあ狙い通りといったところか。
まあ日ごろ父が仕事をしている姿と言うのはあまり見ないだろうから、少しは社会勉強になったのではないかな。
聞いてくださった皆さんと、今日の講演会をセットしてくださった関係者の皆様に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
【広域都市田園計画勉強会】 …という講演会で招かれたのが主眼だったのだが、「小松さん、折角だから道庁の副知事さんに会わせてあげるよ」と北大のK先生に言われていて、講演会が5時に終わったところで別の会場に移動する。
ここで道庁の農業担当副知事の麻田さんをお招きして、「都市と田園農村地帯との関わりの中で農村問題をどうするべきか」ということについて意見交換をしようというのである。
副知事の麻田さんは、やはり北大の農学部農業化学科を卒業のいわば大先輩。
現在は農業水産業のほか、建設、経済なども担当されていると言うことで、お忙しい中であったが、わざわざこういう勉強会に私的な立場でご参加をいただいてありがたかった。
会合は副知事、私、そして北大のK先生という三人が前に出て、まずはそれぞれが20分ずつの話題提供を行った。
浅田副知事は、遺伝子組み換え作物には反対の立場であり、今北海道でもめている遺伝子組み換え作物への罰則規定を盛り込んだ条例については「これがなければ北海道農業はジリ貧になる」と強い決意をお持ちである。
そのうえで北海道農業と農村の再生はやはりブランド化だろう、という結論。
私からは現在日本の食糧供給を大きくゆだねている中国が2010年以降の国内危機をどう乗り越えるかによっては、食糧供給がスムースにいかなくなる恐れがあるという前提で、日本の作物を中国に輸出できるようなブランド化戦略が有効というお話をしました。
さらにはこれからの地方自治のあり方として、全てを市民とともに議論するような本当の意味の団体自治を目指さなくては早晩やれなくなるという認識の下に、市民も「行政サービス」という名でさも行政は市民がむさぼってよい対象であるという気持ちを捨てて、自らが支えている自治なのだという認識を再度持つべきだと言うお話をしました。
北大のK先生からは、EUでおきている農業保護の実態やアイルランドのタイディタウンで実施された、町で結ばれた協定やビジョンをもとに地域が一体となって美しい景観を作ることができたという事例を紹介された。
続いて質疑応答の中で、会場におられた、「北の屋台」で大成功を収めている坂本和昭さんからもお話を聞かせていただいた。「北の屋台」は元気のない北海道経済で、実に活気あふれる商売を行っていて今注目の的なのである。
坂本さん曰く「北の屋台では地域の旬の野菜をそのまま入れてもらうようにしました。その結果、地元の人たちが本当に美味しい野菜に目覚めて『今までは我々は本当に美味しいものを食べていなかったんだ』ということに気づいたんです」
「その結果、観光客よりも地元の人たちがこの屋台になだれ込むという現象がおきました。知人が来たら『それじゃ北の屋台へ行こう』という風になったのです。そうなるといよいよ農家の人たちもやる気になってきます。良い循環が芽生えているんです」
「屋台の出し方もセルフサービスで取って、テーブルで一人で食べるのではなくて、屋台のカウンターで食べると言うことを貫いていて、出す側と食べる側の会話がわいわいと成立しています。見ず知らずの人と語り合ってウンチクを披露して食べてもらうんです」
「お土産は置いていません。有名になってから何社からも『北の屋台ブランドでお土産を作りませんか』と営業にこられましたが、お断りしています。基本的にここに食べにいらっしゃいというわけです」とのこと。
北海道にもやる気のある企業家が出てきたのである。
浅田副知事も、「農業だってやる気になればよい野菜がいくらだって出来るんです。Wさんのゴボウは普通が8〜9度のところをなんと糖度19度という甘いゴボウを作っています。これは本当に土作りから丁寧にやって初めて出来るんです。でもこれだけやれば東京からバイヤーがこぞって買い求めに来るんです。」
「今卵がそうなりつつあります。昔は1ダース100円の卵ばかり売っていましたが、最近は餌や栄養管理に気をつけてもっと高い卵のほうが多くおかれるようになってきました。もうすぐ牛乳もそうなるでしょう」とのこと。
北海道農業の救済はブランド化と真面目な取り組みにしか活路はないようにも思える。やはり至誠、勤労、分度、推嬢の精神しかないのではなかろうか。
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会合が終わって懇親会に移ったが、いろいろな方と話をしていて、「今日集まった方たちも都市計画家が多くて、農業と言うことについてほとんど知らない方ばかりなのよね」という言葉が印象的だった。
まちづくりの専門家と言いながら国土交通省的な都市計画手法には長けていても、農村や農業のことはほとんど知らない門外漢が多いのである。
地方行政ともなるとそうは行かないので、浅いけれどももっと多くの広範な知識や勉強が必要となる。
そういう意味でやはり掛川を見せてもらったと言うことは本当にありがたかったのである。
掛川の生涯学習は榛村市長の後を誰が継げるかなあ、と思うが私が北海道に残したいと思っている。
やればできる。しかしやり方がわからずにもんもんとしている町は多いのだ。ともにがんばれるまちづくりのお手伝いをしたいものである。 浅田副知事とお会いできたのも収穫であった。今後ともよろしくお願いします。
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