| 2004年11月18日(木) |
041118_戦後世代の覚悟 |
朝から雨ですが、この雨が過ぎればどうやら連休は晴れ模様。それなら雨も降り尽くして欲しいところである。
さて、今日は ■市長さんのお義母さんの葬儀 ■ロード・オブ・ソルトの最終準備 の2本です。
【市長さんのお母さんの葬儀】 実は市長さんのお義母さんが今週の月曜日に亡くなられたのである。
昨晩が通夜で、今日の午前中に故榛村虔(けん)さんの葬儀がしめやかに執り行われた。
この件に関しては、故人と市長から強く「公表は出来るだけ慎んで欲しい」という意向が示され、部下としては情報をコントロールするのに大変苦労をしたのである。
一般には市長会などに回状が回って、あっという間に弔電と花輪の山、ということになるのが通例だが、「本人を知りもしない人からのお悔やみは申し訳ないけれどもご辞退をしたい」とのことで、そういったお知らせもせず、近隣の首長にも連絡が遅れてしまい、あとで「随分冷たいじゃないか」と随分文句を言われたりもしたのである。
個人としての思いと、市の長としての機関の役割の両方の側面を持つ立場としてはつらいところかもしれないが、結局は誰彼と無くこういう情報は漏れるもので、多くの人の知るところとなった。
それでも、「各種お悔やみは極力ご遠慮したい」という意向はそれなりに繁栄された形となり、団体であれば代表者しか参列しないといったかたちで、遺族、親族の外にはごく近傍の市町関係者と市内の各界の親しい人を中心として、実に質素に執り行われた。
市長から遺族代表の挨拶があり、「故人は戦争の犠牲者で…」という下りでやや言葉に詰まり、市長自身の少年期の辛い思いも胸に去来するものが多いことが伺われた。
「敗戦というショック、そして食糧難。こういう時代を経験したことを思えば、今の世の中の課題などと言うものは決して乗り越えられないわけなど内容に思われます」という言葉は重い。
そう言えば、先日の集中豪雨で家の中に雨水が浸入して大変な被害の出た呉服屋さんでも、若いおかみさんが「大変、どうなっちゃうんだろう」とやや動転したのに対して、もう70代後半のお母さんの方が「『誰も死ななかったんだから良かったじゃない。これくらいなんとかなるものよ』と私の方が言っているんですよ」としごく優しい笑顔でおっしゃる姿に感じるものが多かった。
「私たち戦争を経験したものは、目の前で友達が爆弾を受けて死んでしまうのを何度も見ましたから…。最初はショックでしたけど、ひどいものでだんだんに慣れてしまうんですねえ。それに比べたら、今の状況なんかはそれほどの事もないように思いますの」
戦争を知らない我々は本を読んだり、人づての話でしか感じられない世界なのだが、その体験には絶対にかなわないものがあるに違いない。そのハンデを背負いながら、これからの社会を支えなくてはならないのが我々の世代でもあるのだが、まだ戦争体験者の人たちから見ると小僧に見えるのかも知れない。
我々に必要なのは、自らの幸せには自らの参加によって利害を調整して進まなくてはならない、という今よりもさらに強烈な覚悟に違いなくて、それを市民、住民が共有できれば、今ほどのまちづくりの課題を解決することなどは決して難しくはないに違いない。
いや【だから】、つらい【から】「しない」のではなく、いや【だけど】、つらい【けれど】「やらなくてはならない」ということなんだな、要は。
人のお葬式でそんなことばかり考えていた。
故榛村虔さま、享年88歳。ご冥福を心よりお祈り申し上げます 合掌。
【ロード・オブ・ソルトの最終準備】 ロード・オブ・ソルトの最終準備が近づいてきた。明日はロード・オブ・ソルトで宿泊をする、水窪町、飯田市、高遠町、そして最終ゴールの塩尻市へ差し上げる塩を受け取りに相良町へ行くのだが、現地では役場が前面に出て下さると言うことになり、そうなると私が行った方がよいだろうと言うことになり、明日の午後に相良町をお訪ねすることになった。
ロード・オブ・ソルトの全体概要は、ホームページhttp://slowlife.info/ros/index.htmlをご覧下さい。
現地の役場や関係者に連絡を重ねるうちに、飯田市でも市長がお出迎えをして下さると言うことになったらしく、明日私から経緯とお礼の電話をすることになっている。
またこの顛末は日々、リアルタイムでホームページにアップされるというリアルタイムドラマになるのだ。
一連の内容については、サイクルスポーツ誌の1月号(12月20日発売)で何ページかの特集記事にもなる予定と伺った。
どんどん話題がふくらんで、また新たな自転車と日本発見が組み合わされるようなことに繋がると良いのだが。
私は土曜日の朝8時に、セレモニーで太平洋の塩を今回参加のサイクリストに託すという役を演じることになっている。
この塩を無事に塩尻市を最終地として、途中宿泊地に無事に届けて欲しいものだ。
自転車で、行けるところまで行ってみるさ。小さいけれど覚悟を決めてね。
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