| 2004年10月13日(水) |
041013_まちづくり視察〜彦根市 |
【中心機能まちづくり特別委員会視察】 今日から明日に掛けて、中心機能まちづくり特別委員会による滋賀県方面への視察である。
この特別委員会は、今般結果としてやらないことになった再開発ビルに関する問題を中心に勉強を行う特別委員会だったのだが、先の9月議会直前に市長に対して勉強の成果として、「今回は地権者の意向をくんで(再開発ビルを中止して)、今後に向けた新たな方策の検討をして欲しい」という意見書を提出して、再開発ビルの件は一件落着してしまっているのである。
そのため、視察先も再開発を実施している先進地の視察のつもりでいたものを、再開発ビルではない地域再興の先進地に変えて、今回の滋賀県彦根市と近江八幡市に変更したのである。
※ ※ ※ ※
さて、視察は特別委員会のメンバー12人全員と、当局側からは私を含めて5人それと議会事務局から一人の合計18人で参加。
ここのところずっと秋雨が降り続くいやな季節だったのが、この日はなんとか午後には晴れそうな雰囲気。傘も置いてきちまいました。
※ ※ ※ ※
さて、彦根市は滋賀県は琵琶湖のほぼ何中くらいの東側にある市で、人口は約11万人。
天照大神のこの活津彦根命が活津彦根明神として彦根さんに祀られたことからこの市名になったのだそうだ。こんなところにまで神様がいるんですな。
ここ彦根市は滋賀大学や県立大学、さらにはアメリカのミシガン州立大学連合日本センターなどもあったりして、高等教育機関の誘致が上手で、学生さんの多い町としても知られているのだ。 学生が多いのは町が賑やかになって良いのである。
また琵琶湖湖岸に設置された特設滑走路から自作の人力飛行機で湖面に向かって飛び出す「鳥人間コンテスト」も実は彦根市内のイベントなのだそうですよ。知らんかった。
もちろん国宝のお城である彦根城は有名。日本に国宝のお城は4つだけで、姫路城、日本現存最古の犬山城、松本城、そしてこの彦根城の4つなのだ。
国宝のある町、というのはうらやましいね。
【まちなか視察】 さて、視察はまずはお城のすぐ近くで、夢街道キャッスルロードを視察。ここは約450mの街路を拡幅する事業にあわせて、それまでは細い道に面していたお店を江戸の町屋風に改装して、江戸の町並みを作り上げてしまったのだ。
白壁に黒格子という風情はノスタルジックな雰囲気を漂わせるが、道が広いのと、歩道が3mもあるので、横町的な雰囲気にはちと欠ける。
それでも飲食店を始め、香りの土産物屋さん、乾物や、ペットショップまでが白壁黒格子だからなんとなくほのぼのとする。
銀行までがちゃんとそういう建物にして協力してくれている辺りはさすがです。
昼飯を食べたお蕎麦やさんは、なんと他移動は幌加内の粉で十割蕎麦を提供しているとのこと。実際に天ぷら冷や掛け蕎麦をいただきましたが、蕎麦はまあまあでしたが、汁がちょっと物足りなかった。
ちなみに、「十割蕎麦って、お湯を使ってこねるんですか?」と訊いてみたところ、「いえ、粗挽きだと駄目なんですけど、粉を細かく製粉すれば水でも十分に粘りが出るんですよ」とのこと。
これは新しい知識でした。勉強になるなあ。
そうそう、このお蕎麦やさんなどは通りに面した部分だけの造作を江戸町や風にしているのではなく、内装もちゃんと真壁で床も板張りという作りでした。なかも町屋が楽しめるという作りはさすがです。
この町並みももともとの地権者たちのかなりの抵抗にあったらしいのですが、地元のお医者さんがやる気になって地域をまとめ上げたのだそうです。役所が主導でやると反発を食らうというのはどこも同じなのです。
この450mの沿道沿いに一カ所だけ、家が建たずにしかも駐車場にもなっていない草ぼうぼうの区画があったので、市の方に「あそこはどうしたのですか?」と訊いてみたところ、「どうしても市のやり方が気にくわないと言って、ああして抵抗している方が一人だけいるんです」とのこと。
土地が自分だけのものだと思っている典型的な地主です。土地の公共性をどう考えるかと言う基本的な問題ですね。
もっとも、入ったお店に訊くと「自分で商売をしている地権者は大体3千万円くらい借金をして自分で建て直したんですよ」とのことだから、それなりに覚悟もいるのである。
まあ、江戸村を新設したということなのかもしれませんが、面白いのは面白いですよ。しかし掛川で出来ますかねえ。うーん。
【四番町スクエア】 次に見学したのがこの夢街道キャッスルロードに隣接する区画で整備が進められている四番町スクエアである。
ここは面積約1.3haほどのエリアで区画整理事業を行っているのだが、これに街中再生のTMO計画も加えて、全体のコンセプトを大正ロマンということにして、各建物の外観の統一を図り、さらには配置計画で業種制限などを加えて、計画的な業態配分までも地区全体の同意の下で行おうという事業なのである。
残念ながらまだ事業の真っ最中であり、建築中の建物も多い中をみせていただいて、既に大正ロマン風にできあがっている建物を視察させてもらいました。
しかし全体の感想としては、キャッスルロードの江戸町家風ほどには「大正ロマン風」という建物のコンセプトが伝わりづらいようにも思えました。また折からの経済不況でテナントとしての業態誘導がうまく行っていないということもあるようです。
大正ロマンという時代区分が難しかったのかな。ただまだ全体が出来ていないので、これからか、という感じもしました。
大きな集積ビルに頼らないせいぜい三階建てくらいの建築物で地域に統一感を与えるということになると、こういうことなのでしょうか。確かに先進地ではあるので、成功して欲しいと思います。
彦根市役所の担当の皆さんにお礼申し上げます。
|