掛川奮闘記

2004年10月07日(木) 041007_大学でいろいろ考える

【北大散策】
 朝8時半から北大で今回の創発を応援して下さっている小林教授のお部屋をお訪ねして打ち合わせを行う。小林先生はいつも東京へ来て下さって打ち合わせにも参加して下さるのでありがたいのだが、北海道ではもう大先生なのでこちらとしても恐縮してしまうのである。

 今後の会議の進め方や多少の方針、アドバイス、キーワードに関するブレーンストーミングなどを行って時間切れ。

 小林先生には10月後半にサンフランシスコとロスアンゼルスへ行って頂いて、大学と地域づくりの交流などについて調査ヒアリングをしてきてもらうのである。

 先生よろしくお願いします。

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 北大校内をぶらぶらと歩きながら、先日の台風による倒木が目立つのに唖然とする。私が学生の頃に学んだ造園の圃場はポプラ並木のすぐ隣にあるのだが、ポプラ並木に行ってみると20本以上倒れたポプラがまだ片づけられずに放置されていて見るも無惨な状態になっている。

 北大校内の樹木については数年前に、老齢化が目立つので伐採すべきと言う管理者側に対して、景観的・自然保護的観点から伐るべきではないという自然保護団体との対立が新聞紙上を面白おかしく賑わせたことがあった。

 そのときには小野有五北大教授が保護的論理を展開して自然保護団体の側に立ち、ご専門外の樹木の枯損・倒木や通行者への安全という事に対して反駁を繰り返したのであった。

 ポプラ並木も当時から倒木の危険があるために立ち入り禁止となっていたし、早い段階で次の世代を担うポプラを植えておくことで更新をスムースに行うということもできたはずなのだが、とにかく切らないと言う論調が強く、ごく一部の樹木に対して管理のための剪定を行ったように記憶している。

 今回はポプラ以外のハルニレなども多く枝折れや倒木が発生したがやはり多くは幹の内部が空洞化しているものが多かった。

 今回は人的被害はでなかったようだが、こういう管理者サイドの安全と言うことに対してただ反対を繰り返した人たちはどういう見解をお持ちなのか訊いてみたいものである。

 樹木だって年を取れば古くなり、景観と安全のバランスを考えたときに不利益が多くなるときが来るものである。一番危険なのは、議論が出来ずに答えが先にある教条主義的な考えであることがよく分かる。

 いわゆる「バカの壁」は超えがたいものである。狭い世界の少人数で議論するのではなく、こうしたときには案外大衆の直感というのは正確に物事を見据えている場合がある。

 専門家とはいえ万能ではないし、まして肩書きが幅を効かせる世界も危険だということだろう。ポプラ並木を見て、悲しみと憤りとが混じった複雑な感傷を抱いたのである。

 あのときの議論って何だったのですかねえ。

【知人が増える】
 知人の紹介で、日本でトップクラスの建築設計会社の次期北海道支社長になるという方を紹介されて会いに行く。

 私よりも年齢が三つほど上なのだが、ご立派な仕事をされている方で物腰も柔らかく、年下の私に対しても丁寧な対応をして下さる立派な方である。

 大学は北大の建築をご卒業と言うことで、四方山話をしているうちに高校がどこか、という話になり、お互いに旭川東高校卒業であることを知る。世の中は狭いものである。

 おまけにこの先輩はちょうど三年先輩であったので、卒業の時に私が高校に入ったことになり、当時の三年生の担任の先生たちがそのまま一年生の担当になったと言うことで、私の習った先生を名前を思いつくままに挙げたところ、全部知っていると言うことであった。

 卒業した学校からの恩恵など余り考えない私であるが、こうしてみると地域で一番の高校に入ると言うことの意味や大学の同窓会というもののありがたみを知るわけである。

 こういう関係や一体感は自分の努力や能力と言うよりは連綿と続いてきた伝統がなせる技であると同時に、その伝統を守っているのはやはり卒業生一人一人の努力と実績の積み重ねであるということなのである。

 もはや私も先輩の築いた伝統にすがったり頼ったりしているばかりではなく、自分自身が伝統を築く側に回る世代になっているのだろうと思ったりするのである。

 自分が伝統という資産を食いつぶす側に回るのか、多少なりとも資産を増やす側に回るのかの全ては自分自身の覚悟に負うところが大きいだろう。

 立派な先輩を目の前にする度に、そんなことを思うようになってきた。親のありがたみや先輩のありがたみを理解して、次世代にありがたがられる立場を構築しなくては行けない。

 そうして伝統や命の鎖が繋がって行くということだ。これもまた一つの報徳の教えでもあるのですがね。

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 市役所に9時頃に到着してみると市長さんが待っていて、お話しがしたいとのこと。この時間帯からの榛村ゼミがいいんだな、これが。

 今日もたっぷり充実さ。家族の顔を見て充電完了。年末まではもつだろう、これで。

なに?台風発生だ〜?週末は祭だぞー!
 


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こままさ