掛川奮闘記

2004年09月27日(月) 040927_がんばれ大東農産!

【部課長会】
 市長が第28回動物愛護フェスティバルに出たとのこと。

 現在市内の登録されている犬は6232頭だそうだが、猫には登録制度がないので実数はよく分からない。

 近隣の島田市には猫も登録する制度があって、ここの例を見ると猫の数は犬の約75〜80%程度だとか。そうすると掛川市内の猫の数は約5000匹といったところだろうか。

 飼い主は最後まで飼い主としての義務を果たして欲しいものだ。


【退職者年金連盟講話】
 午前中に、体育館のさんりーな会議室で市職員を退職したOBの会合である退職者年金連盟で講話をする。

 市職員のOBは地区の区長始め顔役などとして結構重要な位置を占めているので、他の機会にもお会いする方が多く、二年半もここにいるとかなりの方の顔が分かるようになってきた。

 与えられた時間は1時間であったが、合併、敬老会の様子、大河ドラマに一豊とその妻が決まった、などといった市政上の話題についてお話しをした。

 合併によって、掛川市のOBの会もやがて大東町OB、大須賀町OBの会と合流をする話も出ているとか。いろいろなところに合併は影響してくるものである。

【農事組合法人大東農産】
 午後に、大東町でも有名な農事組合法人の大東農産をお訪ねしてそこの農業のあり方について伺ってきた。

 ここは147ヘクタールもの面積の水田を中心とした農地を理事6名、社員1名の7名で管理している、県下いや関東農政局でも最大級の農事法人なのである。

 これからの農業は土地の所有と利用を分けなくてはならない、と誰もが思っていながらなかなか出来ずにいる今日、それをいとも簡単にやってのけて、しかも経営も安定しているという大東農産は、これからの日本の農業の行く末を照らす一筋の光明に違いない。

 今度の合併で一緒になる大東町にありながら、その実態をなかなか伺えずにいたのだが、是非とも参考にしたいと思い今日お訪ねしたのである。

 詳しくはここ(→JA静岡のホームページ)にインタビュー記事が載っているので見て頂きたい.

 今日はこの農事法人を立ち上げたときの理事長の萩原さんも対応して下さってありがたかった。この147ヘクタールの土地の所有者は430名にも及んでいて、単純に割れば一人当たり三反(30アール)ということになる。

 こちらではまずこの土地を地権者から農地管理法人として農協が借り入れて、そこの耕作をこの大東農産にやらせている、という図式である。土地の刈り入れ価格は一反で1万円が相場だという。一反で8俵くらいお米が取れると10万円以上にはなるから、土地代としてはその程度だと言うこと。

 なるほど、見事に農地の所有と利用が分かれている。

 全国の多くの地域で土地の所有と利用を分ける農業が出来ないでいるのに、ここであっさりと出来た理由は何か。それは二代前の大倉重作町長さんが担い手不足や農業従事者の高齢化などに悩む中、全町構造改善と称して水田のほ場整備を行い、一方で工場の誘致も行ったことに由来すると言う。

 このとき既に農業をやらない者は工場へ務め始め、さらに農家でも砂地での施設農業にウェイトがかかってくると小規模の田んぼなどやっている余裕がなく、いきおい誰かに任せる機運も高まり、やがてこの千浜地区では7つの集団による栽培が始まったのだそうだ。

 そういう下地があったために、農事法人を立ち上げる際にもさほどの障害はなく、すんなりと立ち上げることが出来たとのこと。

 これだけのことがなかなか他の地区では一朝一夕に出来ないのである。

 この千浜地区はみるからに広大な田んぼが広がっていて、地形的には大変有利なところであるとも言える。こういう広大な捕縄の広がりがあるからこそ大型機械による農作業も効率的に行えるというものである。

 ここでは農薬散布に一機数百万円というヘリコプターを使っていて、これを社員のほとんどが操作できるのだそうだ。

 「ヘリの事故だけには気をつけていますよ。これを『使っちゃ駄目』と言われたら、とたんに薬を人海戦術でまかなくちゃ行けなくなりますからね」とのこと。

    ※    ※    ※    ※

 それでもこれだけの規模があって効率的な作業をしていながら、今後の課題は何ですか、と訊くと、「転作奨励金が減ると経営が辛くなりますね」とのこと。

 要はこれだけの規模がありながら、やはり減反による一定の転作をしなくてはならず、その作物に対する収入があればよいが、なければ苦しくなるのだという。

 現在の掛川市であれば、農家の多くが水田をお茶畑に転作する例が多くて、減反の義務以上に減反しており、枠が余っているとも言える。

 こういう減反枠を合併後に上手に振り分けられれば、大東農産が転作などせずに思い切り美味しい米を作ることが出来るかも知れない。

 147ヘクタール農業を7人でやっている様子を、多くの地区から視察に来ると言うことだが、視察しておいて出来ないのはなぜなのだろうか。
 それはどうも、やはり自分の土地に対する執着のようなもので、自分の土地をあっさりと他人に任せられない、というメンタリティのようである。

 ここに日本の農業の問題点が収斂しているような気もするが、高齢化と担い手不足が深刻化すると、この大東農産のような形に変化を余儀なくされることだろう。

 うーん、ガンバレ大東農産。ここに日本の農業の未来がある。


【都市問題シンポ】
 都市問題シンポのパワーポイントを今月中に提出せよ、という連絡が来た。ま、まずい、明日しかないではないか。うーむ。


 


 < 過去  INDEX  未来 >


こままさ