| 2004年08月11日(水) |
040811_プラシーボ効果 |
【病院の経営】 第一四半期の病院経営会議を行った。
何回も書くけれど、地方都市の病院にはなかなか医師が来てくれない時代になった。来てくれても、数が充実していないといきおい一人当たりが診察する患者数は増大して行く。
そうなるととにかく外来診察に時間を割いて、自分自身の専門性を養うような機会がもてなくなってしまう。そのためいよいよその病院に勤めることに対するモチベーションも下がってしまう、ということになるようだ。
病診連携と言って、ちょっとした体調不良であれば町の開業医に診てもらい、主治医になってもらうことで日常の体調情報をそこに蓄積するというのが理想である。
そのうえで開業医の手に負えない症状になったときには、これまでのいきさつや今回の症状などの情報を市立病院側に提供することで、より高度な医療による治療を試みる、と言うのがある意味理想的な役割分担だという。
しかし、ついつい他の科にも診てもらう併科がしやすいことや、高度な医療器具への信頼などがあって、軽い症状でも市立病院へ来たくなるのも人情であろう。
軽い症状でもついつい高度の医療技術を持った病院へ行きたくなる気持ちを抑えられずにいると、それが逆に高度の医療技術を有効に活用することを妨げることにつながるとすれば、皮肉なことだ。
しかし一方で、質の高い医療を安価に提供するというのも市立病院の重要な役回りであって、そのことも目標にするのは当然でもある。
この両者のバランスを上手に取らなくては、結局虻蜂取らずになってしまうこともありえるのだ。
私も身近な町のお医者さんを探して主治医になってもらおうかなあ。
【ニセ温泉】 プラシーボ効果という言葉がある。薬の効果について検証をする場合に、「薬ですよ」と言って実は全くのニセ薬(プラシーボ)を患者に投与するのであるが、全くのニセ薬であるにもかかわらずこれが功を奏して病気が治ることがあるのである。
思いこみというのはすごい力を発揮するものだが、最近話題のニセ温泉も、「これが有名な温泉かぁぁっ!」と思えば効果が感じられて体調不良も直ってしまうことがあるのだ。
全く脳の思いこみというのはすごい力を発揮することがあるものだ。
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もう一つは結局利用者の側に、本物を見分けて見抜く力がなくて、提供者の言い分や情報誌の主張をそのまま信じてしまうしかない、ということだろう。
テレビを観ていると、「本物の温泉につかりたければ、事前に宿に説明を求めて、親切に教えてくれるかどうかをチェックするのがよい」などと言っている番組があったが、どうかなあ。そこまでの努力を普通はしないわね。
最も悪いのは不当表示の旅館側、ということになるのだろうけれど、消費者側ももう少し眼力を身につけた方がよいし、眼力がないために騙されたとしても、「あちゃー、そうかー、やられたー」と『まんが日本むかしばなし』の常田富士男風にお茶目に悔しがる程度でいいのじゃないかな。
そのことが気に入らなければ、もう行かなければ良いのだし。それほど目くじらを立てるほどのこともないと思うけどね。日本は幸せなんだな。
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