掛川奮闘記

2004年08月05日(木) 040805_東京研修初日

【東京へ】
 短かった夏休みも昨日で終わり。今日は議会と一緒の東京研修へ合流するため東京へ向かうのだ。

 朝一番で家の近くの停留所から千歳空港へ向かう高速バスに乗る。札幌市内は何カ所かのバスターミナルから千歳空港行きのバスが出ている。

 せこいようだが、私の家からJRで千歳空港へ向かおうと思えば1180円かかるところが、高速バスならば820円なのだ。アメリカ風に言えば「30.5%もお得!」というわけで、移動の足がJRからバスに移るのも当然である。

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 東京は相変わらず暑い!暑い中を乗り継いで集合場所である都市センターに到着は予定の11時半ジャスト。ここで今朝掛川を出発した皆さんと合流して、午後は研修なのである。さて、やるどー。

【研修会 その1】
 研修会は講演が二つ。最初は東大の経済学教授の西村清(右下は円の清)彦先生で、お題は「日本経済の今後を読む」で副題は「都市再生〜日本経済の付加価値生産性を高める」というもの。

 西村先生は、まだ50才だが昨年10月から内閣不経済社会総合研究所総括政策研究官という立場も併任していて、現在国に対する経済政策アドバイザーという立場なのだが、大学の教官と政府機関職員という立場の併任にはかなりのドタバタがあったらしい。日本の人事システムの情けないところだ。

 さて、先生の主張のキーワードは「社会投資ファンド」というもので、現在少しずつ事業が行われ始めたPFIよりもさらに民間活力を使った事業システムなのだという。

 「ファンド」ということで、金融の知識とリスクの管理、さらにはやる気の出るインセンティブを与える社会システムが必要となるのだが、最新の事業システムだと言えよう。

 西村先生の問題意識は、労働の形の変質にもあって、正社員を減らして固定経費を少なくすることで企業利益を上げようとする指向があることで、フリーターが増大することと、熟練と経験を積む「キャリアパス」を喪失しているということ。

 身分を安定化することでキャリアを積むということから、社会投資ファンドによるプロジェクトを渡り歩くことでキャリアを積むという発想なのだ。なかなか難しそうだが、「新しい反映には新しいスキームが必要です」とも。

 なかなか面白い。今まで通りで安心、というわけにはなかなかいかないんだな。

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 今の日本が沈滞化しているのは、それぞれの役回りにいる人たちが安心してしまって、そこから先へ進むことをさぼっているからではないかな。

 公務員も一度試験を通って採用されてしまえばクビになることはないし、医師も医師免許を取得すれば一生オッケー。

 夫も妻も結婚してなおより良き夫や妻になろうとする人がどれくらいいるかな?自戒も込めて、自分の立場に安心して慢心してはいないだろうかと自問自答してみるのでありました。

【研修会その2】
 研修会の二つ目は、厚生労働省少子化対策企画室長の度山室長さんから「少子高齢化と社会保障」について。

 年金改革の最前線で活躍されている室長さんだが、改革の方向について国民からの批判がある点については、「多くの国民にとっては年金制度がよく分かっていないなかでの批判になっているよう」ということで、今後は国民一人一人の年金の状況がどうなっているかということをお知らせする通知を出すことになっているそうだ。

 知らずに払っていない人も、それを知らせる通知が来て改めて気づくということも多いそうだ。そのうち年金の通知文がくることでしょう。


 年金給付は今や高齢化率の高い県では家計消費の約2割を支えているとか。また米の生産額と比べてみても、年金給付の額は新潟県で米生産額の3.6倍、北海道で9.4倍、福島県で4.9倍なのだそうだ。すごい額ですな。

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 今日も面白い話をたくさん聞けた研修会でありました。市長にこれはいつから行われているのかと訊いてみたところ、市長が就任したときには既に始まっていたと言うから、先見性のある事業をずいぶん前から行っていたのだなあと感心しました。

 夜の懇親会では掛川の歴代助役さんや教育長さんたちが駆けつけてくださって、楽しいひとときとなりました。

 来年以降、新掛川市となっても続けて欲しいものですね。
    


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こままさ