掛川奮闘記

2004年05月14日(金) 040514_世界の鉄工所

【社協のヒアリング】
 年度当初の市長ヒアリングの最後は社会福祉協議会。市の福祉行政の一手引き受けで、幅広の役割を行って頂いている。

 最近の傾向としては、やはり介護認定を受けるお年寄りが増加しているという。もちろん、人口に占めるお年寄りの割合が増加しているのだから増えるのは当たり前であるが、介護保健制度が導入された頃は、介護度4や5といった、高いレベルの介護を求める人が多かったのに対して、最近増加傾向にあるのは介護度が1〜2といった程度の軽い方だという。

 最初の頃は「介護認定されるのが恥ずかしい」といった風潮もあったようだが、ここへきて、「保険料を払っているのだから、介護サービスを使わないのが損だ」という考えが多くなってきたようだ。

 かつては自分自身や家族の力で行ってきた活動の多くが次第に支えきれなくて、地域がそれを支えるようになってきた。いわゆる保険社会という形になりつつあるのだ。

 もちろん地域がそれなりに負担をしあって支えるのだから、皆が合意と納得をする限りではだれも文句を言う必要はないのだが、「社会化」という言葉と手法を安易に使いすぎると、コスト高で自立の気風を失う社会になってしまう可能性もある。

 介護保健そのものを否定する気持ちは全くないが、「自立する」ということの美風は失いたくないものだ。 


【消防の問題】
  消防も合併をしてより広域の消防を行うことが、より効率的になるだろうという前提に立っての消防業務の合併話だが、どうにもその前提が確認できない。
 
 現在の4町による組合消防では、まず組合としての考えをまとめるべきだということのようだが、時間がどんどん少なくなっているのが気がかりである。

 合併に伴う消防業務の合併では、まず何をおいても、合併後の広域消防を組むとなると、まずは「二市による広域消防のあるべき姿」というものを構成自治体が共通の理解をしなくてはなるまい。

 つまり本署をどこに置くかや管理者をどうするのか。それによっては支所となるところの装備や規模などにも影響するからである。

 消防組合設立の手続き等を考えれば、県の指導としては「現有組合の制度をできるだけ活かし、この組合に掛川単独消防が加入するのが現実的」ということだが、それは現有の規約を変えられないと言うことではないと思うので、事務事業調整の過程で規約等を改正して、二市による妥当な消防のあり方を構築しなくてはなるまい。

 そのことを前提とせずに「まず合併すればよい」ということではなくて、構成自治体の市民の福利が最大限に発揮されるような姿をしっかりとイメージしなくてはなるまい。 


【金属工業会総会】
 夕方から掛川金属工業会の総会に出席して祝辞を述べる。とにかく5月という月は、各種の総会が行われるのである。掛川金属工業会は、昭和40年に掛川市と大東町の金属関係の企業によって作られた会である。

 今時の地方都市の鉄工場って一体どんな商売をしているのか、と思うのだが、どうしてどうして、皆さん大企業の系列にはいることもなく、独自の商売を展開されている。

 以前にも書いたが、市内企業の藤田鉄工所などは鍛造によるコンロッドと呼ばれるエンジン部品の世界では1,2位を争う企業なのだ。

 エンジンと言っても車だけではない。草刈り機からチェンソーに始まって、現代社会はエンジンとは切っても切れない関係にあるのだから、エンジン部品の市場は広いのである。

 この世界でのライバルは、イタリアのマペ社だそうで、向こうのホームページを見ると、「世界でのコンペティター(競争相手)は日本のフジタである」と書かれているそうな。
 「こっちは全然そう思ってないんですけどね」とは若社長の弁。

 こんな小さい町でも他にも鉄工で世界を舞台にしている企業はたくさんあるのだ。中小企業も大田区だけではない。日本って凄いな、と思いました。



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こままさ