| 2004年05月13日(木) |
040513_熱海見学〜付け馬事件 |
【熱海で助役会議】 今日は午前から、県内の市の助役会議。会場は熱海市である。音に聞こえたリゾート地の熱海ながら、私はなんと初めての訪問。うーん、楽しみであります。
熱海市は、平成16年4月末現在で、人口が42,340人で、世帯数は21,184世帯ということだそうだ。これで年間の一般会計予算額が、平成14年歳出ベースで約240億円とのこと。
掛川の、人口約83,000人で世帯数は26,076世帯、一般会計予算は280億円と比較すると、人口は掛川が二倍なのに、世帯数は1.2倍。予算も1.2倍ということになる。要するに、避寒地やリゾート地、お年寄りの終の棲家という形でのマンション群が林立していて、人口の割には世帯数が多い、ということのようだ。
新幹線駅から会場のホテルまでバスで移動する間の海岸沿いに、勘一お宮の松があった。聞けばこの松は二代目とのこと。松の近くにはこの二人の像もありました。観光地だなあ。
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会議の冒頭で、熱海市の市長さんから歓迎のご挨拶。曰く、「熱海市は現在熱海花博を開催中で、会期が後10日余りとなりました。予想入場者に対する実績はやや苦しいところもありますが、市内への宿泊客は、浜名湖花博のおかげもあってか増えています」
「熱海では2〜3年前から『花のまちづくり』を目指していて、『いつでもどこでも花のある町』という目標を掲げてきた。花博でも、市民ボランティアが花の手入れを行ってくれていて、市民が先頭に立って支えて下さっています」
「経営不振になった歴史的日本旅館の起雲閣も市で買い取って、かつての熱海を偲ぶよすがにしようとしています。ここの来訪者も、利用者が増えてきていて嬉しい限りです。今日も後ほどお訪ね下さい」ということでした。
熱海も花のまちづくりをすすめようとしているんですねえ。
【熱海花博の視察】 会議後の午後には熱海花博を視察。花博の会場は、港の一角で、大きな雨天用のパビリオンは無し。せいぜいステージの上にテントがかかっているだけ。実はこれも、イベント後に使えない残り物はいらない、という発想なのだそう。 イベント終了後は、使用した砂利、煉瓦の果てまで全て売ってしまう予定、ということなので、徹底している。
花のあしらいは、12星座をモチーフにしたデザインが施されていて、それなりに見せるものの、やはり規模で圧倒するという感じではない。
でもそれなりに手入れがされていて、こぢんまりとしながらも綺麗でした。ま、花は綺麗ですわね。
【起雲閣】 花博会場を後にして、次は市長お勧めの起雲閣を訪ねる。ここは大正8年に個人の別荘として建設され、その後昭和22年からは旅館として生まれ変わったもので、時代ごとの建物群と中庭からなる美しい場所である。
単に古い別荘ということならばそれだけのことだが、ここではそれに加えて、この熱海を代表する旅館として、起雲閣ゆかりの文豪を紹介することで、さらなる興味を引いている。
それらの文豪の名は、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治…と来るから凄い。
なかでも太宰治に至っては、「付け馬事件」というのを起こしたのがここだという。「付け馬事件」とは、借金の金策に東京へ行った太宰に対して、借金を保証した壇一雄が帰ってこない太宰を追って上京することになり、それに借金取り、いわゆる「付け馬」がついて行ったというお話し。
壇が太宰を探し当てて訪ねると、なんと太宰は良い調子で遊びほうけていて、壇がそれを見て強くなじったところ、「待つのが辛いか、待たせるのが辛いか」という名言を吐いたとか。
そしてこのモチーフがやがて、名作「走れメロス」に活かされた、というのは開設して下さった方のお話し。いかにも面白くできているねえ。
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建物は、中庭を中心にして取り囲むように15棟が丸く並んでいる。まるで金田一少年の事件簿の事件の現場のようだ。
また建物も、アール・デコ調のサンルームからチューダー様式の居間、ローマ風呂、旅館の部屋そのままの展示室、など様々。当時のお金持ちの姿が偲ばれますよ。すごいわ、うん。
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帰りの新幹線まで時間があったので、駅近くの来宮(きのみや)神社をお参りしてきました。ここには樹齢2千年の大楠がある、と聞いたが、参詣の後で社の裏にある大楠を見てきました。
見事に大きくてびっくりです。掛川の事任八幡神社にも大楠があるが、この大きな幹の三本分はあろうか、というほどの太さです。これならまさしく、樹も神様だと思いました。
今日もいろいろと見ることが出来て良かった。真理は現場に落ちているのだ。
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