掛川奮闘記

2004年04月22日(木) 040422_終日ヒアリング

【朝から市長ヒアリング】
 朝から一日、市長ヒアリングである。なかなか忍耐のいる作業だ。

 まず最初は下水整備課。下水道課は、現在の市内でも下水道の整備や新しい合併浄化槽の整備などに課題が多いのに加えて、合併による調整が難しい課の一つである。

 汚泥浄化の設備にかなり無理がかかっている窮状がよく分かりました。
 また、老朽化した管路の補修の方法として、袋状になったグラスファイバーの繊維を管路の中に入れて熱風を吹き込むことで、コンクリート管路の内部に厚さ1センチほどの樹脂コーティングをする技術を紹介してくれた。面白かったが、予定の時間を随分食いました(^-^;)。

 最後の最後で、合併浄化槽と農業集落排水と公共下水道の料金の話を説明してしまったので、話が盛り上がってしまい、随分と時間オーバーしてしまった。伝えたいことが山ほどあることがよく分かりました。

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 土木課は、「昔の地域要望は『グレーダーで道路をならして下さい』というものだったなあ」という懐かしい話から始まった。さすがに今は住民の要望も高度化していて、舗装されていない道を均せば喜んでもらえる時代ではない。

 道路事業も終わりの見えない事業で、懸案事項を片づければすぐに次の瞬間にまだやっていないところが目立つということの連続である。悲しい性と言えよう。

 市長コメントは、「用地問題に注意して欲しい。地元から陳情を受けて乗り込んでみたら、用地交渉に市が苦労する、ということもある。陳情が出されるならば地元の協力は得られている、というくらいでなくてはいけない」というもの。ごもっともです。

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 続いては商工観光課。ここでは工業振興、観光振興、商業振興、雇用、消費者保護などを担当している。

 特にエコポリスへの企業誘致や観光行政など、人数の割には業務が多岐に亘っていて大変である。市長からは「先の都市宣言にあったような、歩行文化、スローライフ、報徳などは観光政策であり、観光資源だから、十分に活用してほしい」というコメント。やれることから一つずつ始めましょう。

【ヒアリング午後の部】
 午後最初は区画整理課。直営の区画整理事業を抱えているので人数が多いのにびっくり。ここの課題はなんと言っても、一般に売り出している保留地を売り切ることに尽きる。

 土地の価格が下がり続ける中で、販売をして行くのは難儀だが、それが果たされなければ事業が完遂しないのだ。アイディアとしては、「市制施行50周年記念特別価格」として限定で格安物件を売り出して興味を引き、うまく行けば翌年は「新市誕生記念特別価格」で売り出すという企画があるそうだ。
 これなら二年間は使える企画だが、うまくいってほしいものだ。

 あとはなんと言っても、駅前再開発事業の取り扱いである。現在もゴールデンウィーク明けまで関係者の意向調査を精力的に続けているという。関係者の同意と協力がなければさらに事業成功は難しくなる。
 
 苦しい時期だが、6月までに何とか考えをまとめよう。

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 徳育保健課も業務範囲は広い。面白かったのは、施策の一つの中で「母子健康診査の充実を育自の推進」ということが上げられていたこと。

 「育自とはなにか?」と訊くと、「子どもを育てつつ、自分も成長するということに期待を込めている」という回答。なかなか面白い。

 ここも、合併に関して、現在の大東町、大須賀町役場を利用した保健予防行政というものの考え方をまとめなくてはならないのだ。いろいろと難しいねえ。

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 お次は環境保全課。ここも施策は11項目にも及んでいるが、課長の説明は「大事な順番は、1,7,8、9で、他にもいろいろありますが、以上だけはご認識を」と歯切れがよい。

 環境行政で残念だったのは、一昨年まではそれまでごみの発生量が減り続けてきていたのが、ついに昨年ごみの量が再び3.8%の増加となったこと。原因は、企業進出と住宅の増加ということに尽きると言うことだが、このあたりが限界か。

 新清掃センターの建設は順調だとのこと。市長からは「節目の作業があるときは見に行きたいので教えるように」とのこと。

 最後に、昨年清掃センターのプラントを建設管理するためにヘッドハンティングしたKさんに対して市長から「市役所に入ってみてどうですか?後悔してませんか?」という質問があって、Kさんは「骨を埋めるつもりで一所懸命やるつもりです」という力強い発言。市長も嬉しそうだ。

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 市民課はさしたるもんだいもなし。

 最後は福祉課。子育ての問題やら地域福祉、学童保育、支援費制度、成年後見制度の適正な運用、などなど課題は満載。

 誰かの意見として、「掛川は福祉が遅れている、と言われ続けてきたが、そんなことがあるかね?」というものがあった。

 これに対して「福祉ではオリジナルな施策がなかなか打てないので目立たないんだよな」とは市長の弁。

 お年寄りのためのグループホームが生活保護者のたまり場になっているという事例も紹介された。そこまで社会を落としては行けないと思うのだが、どうかな。

 ヒアリングばかり一日はそれなりにつらいものだ。
  

【戸当たりの文化】
 夕べのスローライフの打ち上げ後に、建築家のOGさんとラーメン屋で話たこと。

 「こまっちゃんな(OGさんはいつもこう話しかけてくるのだ)、『戸当たりの文化』というものを理解しないと駄目なの。分かる?」
 「戸当たりの文化って何ですか」

 「(しょうがないなあ、という風で)最近は家を建てるのに若い奥様が、『うちは引き戸を多くして下さい』って注文が多いの。少しは日本の家を考えていますってわけ。でもな、せっかく引き戸を作っても、閉めるのにピシャッ!と閉めるわけよ!それじゃ引き戸も泣くよな。引き戸を閉めるときは、ぎりぎりまでは早く閉めるけど、直前にいったん止めて、それからそっと閉めるものなの!これが戸当たりの文化っちゅーものなのよ、分かる?」

 「何となく分かりますね」
 「何となくじゃ困るねえ(^-^;)…」

 というわけ。そう言えば札幌の我が家も引き戸を多くしたけれど、閉めるときのことは意識せずにいましたね。今度からはそういう文化を考えながら家の中を歩くことにします。

 日本の文化って、一挙手一投足に意識を投入しなくちゃ駄目なのね。


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こままさ