掛川奮闘記

2004年04月02日(金) 040402_合併第二回説明会

【新人研修会】
 本来ならば私の出番はなかったのだが、担当者に「30分でよいから私にも一言言わせて欲しい」と無理を言って、新入職員の研修に割り込んでお話をさせてもらった。

 基本的な市役所のシステムはそれぞれの担当者が説明をするので私からはもっと一般的な、「社会人として、公務員として」というタイトルで、これからの心構えをお話しした。

 のっけから「修身斉家治国平天下」と言われて面食らった人も多かったと思うが、要は「自分というものを磨いて(修身)、結婚して子供を作り家をなす(斉家)、そして地域を治めることが出来れば(治国)、天下は太平になるだろう(平天下)」ということである。

 これは中国の古典の「大学」からの引用なのだが、この「大学」こそ二宮金次郎が薪を背負って読んでいた本である。

 「結婚して子供を作って下さい」というお願いを「セクハラだ」と言う人もいるかも知れないけれど、別に女性職員だけに対して言ったわけではなくて、男性職員に対しても同じお願いであるから、差別ではあるまい。

 少子高齢化は世間の話題だが、自分とは関係ないと思っているあなた、世の中のことはあなたのプライベートの延長です。「立国は公にあらず、私なり」というのは東京都の石原都知事が良く引用する言葉だが、これをもじれば「立市も公にあらず、私なり」である。
 公のことだと思っていることは、大抵が我が身自身のことですよ、と言っているのである。

 「行政は絶えざる改革である」とも良く言われる。行政が日々の改善と改革の連続ならば、自分自身に対しても改善と改革の努力をして欲しいものだ。

 禁酒・禁煙、ダイエット、日記をつける、習い事を始めるなどなど、自分自身を変革することはいくらでも始められるはずだ。始めて続けるのが難しいのだが、それが改革の連続と言うことである。

 昨日と違う自分になろうと努力することこそ、生涯学習の実践と言うことだと思うよ。

 新入職員の健闘をお祈りしています。


【合併協議会住民説明会】
 夜に市内のS中学校の多目的ホールで、合併協議会の第二回目の住民説明会を行った。会場には主に市の東部に住む皆さんが参加してくれてその数約100名と言ったところか。

 型どおり合併状況の説明をした後に質問を受けたが、今日は随分とレベルの高い質問が多く出されて、事務局もたじたじとなるシーンがあった。

 たとえば
 Q:「三重県では特例債を使って基金を作ることが認められたと聞くが、今回の合併の計画ではそう言う予定はあるのか?」
 A:「確かに基金を作ることも特例債によれば合併事業の一環となりうるが、現在は金利も低いことから、今回の合併では特例債は建設に充当することとして、基金を作ることは考えていない」

 Q:「合併によって人件費が安くなると言うが、議員の定数減と報酬はどういう基礎に依っているのか?」
 A:「議員定数は一市二町の議員数の合計が54人なのに対して30人になる。また現在一市二町の議員の歳費も格差があるが、新市の財政健闘では現在の掛川市議会の議員報酬をベースとしている。新市の議員歳費が上がれば計算のし直しになるが、どれくらい上がるかということに根拠がないため、現在の報酬額を根拠として計算してある」との答弁。

 Q:「掛川の土地条例によって特別協定区域として地域のあるべき姿を計画しているが、これは合併によってどうなるのか?」
 A:「土地条例は平成3年に出来たのだが、元々はバブルの狂乱地価によって地域が破壊されるのを防ぐために、地区の住民が合意した土地利用をしよう、ということにしたものである。今日ではもはや土地の値上がりはなくなったので、地区計画の目的も環境や水質を地域ぐるみで保全するということに利用されている。掛川だけでなく二町でもこれまでの地区計画があるのでそれらは財政の許す範囲で尊重される土地利用計画とされるべきだと思うが、条例は新市としての当局の判断だ」

 Q:「合併によって大きくなることが良いとされるが、新市建設計画の中の健康福祉センターなどは、大きくなることで『やらざるを得ないことになる』という面があるのではないか。また行政のメリットは良いが、市民個人へのメリットはどういうことになるのか。税金が安くなるとか」
 A:「合併の大きな目的はこれからの都市間競争に勝つと言うことなので、一市二町の特徴や得意技を新市の市民が共有できると言うことはやはり市民の幸せにつながるのではないか」とちょっとこの問いには市長も答えづらそう。

 私だったら、「これからは具体的に見えていないとはいえ、国の地方に対する財政は厳しいものにならざるを得ないだろう。そう言う意味ではメリットが見えるという事よりも、これから苦しくなる度合いを下げたり、激変を緩和したりするという事も十分考えられる。より悪くしない、ということも重要に思う」と答えたいと思ったのだが、どうだろうか。

    ※    ※    ※    ※

 会場からの質問が次から次へと手が上がり、事務局としては嬉しい悲鳴だった。ただ前に立った委員の発言の時間がなかったのがちょっと残念。
 次は前に出た委員からは一言ずつ必ず感想を伝えるようにして欲しいものだ。

 総じて質問のレベルは高かった。掛川市民のレベルを今夜は誇らしいと思いましたよ。
 


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こままさ