掛川奮闘記

2004年02月29日(日) 040229_お蕎麦を打って人に出会おう

【大東町で蕎麦を打つ】
 かねてより某マスコミの幹部やら町政のドンなどから参加の要請があった、大東町での知人の飲み会に参加した。「面白い会合で、いろんな人が来るからおいで」と言われていたもので、午後のシンポジウムとの時間調整ができるまで曖昧だったのだがなんとか都合がついたので参加できたのである。

 今回は参加者の中に蕎麦打ちをする方がいる、と言うことだったのでその方との出会いも楽しみだったのである。どうせお酒も出るだろうと言うことで、運転要員と兼ねて蕎麦打ち指導のために若手の通称「Y3」を連れて行くことにした。

 今日の会場は大東町の一角の民家にお邪魔をするのだ。朝から雨降りなのがちょっと残念だが、午後には晴れるだろう。今日は午後の1時半頃には次の予定に出なくては行けなくて時間が少ないため、朝早く9時くらいにお訪ねをして蕎麦を打たせてもらうことにした。

 なんとか初めてのお宅に辿り着いて、早速蕎麦打ちのAさんと面会。人の良さそうなおじさんだが、蛍の会の会長をされているそう。今日の蕎麦粉もこの方が畑で作ったものをご自身が石臼で挽いたものだそうだ。田舎蕎麦そのものの真っ黒な蕎麦だ。これほど黒い蕎麦は最近はとんと見たことがない。まさに自家製のなせる技だ。

 早速この粉を使って蕎麦を打つことにしたが、製粉の過程で篩い分けをしていないので、つながりにくい成分も含まれていて難しいことが予想された。とりあえずは熱湯をもらって打ち始める。蕎麦が繋がりにくい時は熱湯を用いるとつなぎが良くなるのだ。

 端が割れてくるのをなんとか耐えながらやっとのことで500gを一玉を打ちました。後から考えれば、もう少し大きな玉で打てば良かった、と反省。 

 続いて同行のY3にも粉を代えて持参の打ちやすい粉で一玉打ってもらいました。彼はまだ蕎麦打ちは3度目ということだが、ビデオまで買って研究しているらしい。道具も欲しいようなことを言っているので、大いに今後に期待が出来そうである。

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 さて会合は、地元のお友達が集まって年に一度飲んで食べて旧交を温めるという趣旨の下に行われたもので、結構なお料理が並びました。私としては蕗味噌に一番感動をしましたよ。蕗のちょっと苦みのある風味はまさに春の味です。

 集まった皆さんも上品な女性を始め気のいい人ばかりで、お互いに新たな出会いを存分に楽しみました。蕎麦も早速食べて頂きましたが、全体に蕎麦が少なかったのが我ながらちょっと残念。もう少し多く打てば良かった〜(--;)。

 「もっと食べたい〜!」と思って頂いているうちが花かもしれません。でもこういう会合に呼んでもらって、手技で蕎麦をお出しできて、いろいろな人と出会って話が出来る。そのことが次の世界の広がりに繋がって行く、ということが実はまちづくりのベースだと思うのだが、Y3はどこまで分かってくれたかな?

 最後はなぜか北大寮歌の「都ぞ弥生」まで出ましたが、大いに楽しめた会合でした。次はどんな理由をつけて集まりましょうかねえ。また呼んで下さい。



 今日はありがとうございました。


【スロー・イズ・ビューティフルの辻信一さんに会う】
 真っ昼間からがんがん日本酒を飲んだ後に静岡市へ向かいました。新幹線に乗った瞬間に気を失って、危うく駅を乗り過ごすところでした。 

 今日の会合は、BeGood Cafeという、「地球環境と人の心にピースな事を語り合うために、東京、今日と、大阪、静岡、福岡、宮崎、長崎、名古屋、山形で開催されているトークイベント」なのだそう。実施主体はNPOにもなっているらしく、今度の愛知万博ではレストランの運営を任されたとか。レストランの前は畑にしてもらった、とも言っていましたよ。なかなかたいしたものです。

 この団体は、安曇野の穂高町のヒュッテを会場にして、ワークショップも回を重ねているとか。芯は通っている。

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 今日の会場は静岡駅から徒歩十分ほどのビルの8階ホール。会場には若者を中心に80人ほどの方がいましたよ。全体は司会者のトークや環境を題材にした人形劇などが繰り広げられ、いよいよお待ちかねの辻信一さんのトーク。

 辻信一さんは明治大学の教授だが、二年ほど前に「スロー・イズ・ビューティフル」という本をお書きになり、スローライフの火付け役としてスローを語る上では必ず登場する人物なのだ。

 私も掛川でスローライフをやるときにはまず辻先生の本を参考にしましたからね。

 辻先生は全部で三つくらいの構成の中で登場したのだが、そのうち一コマで行政でスローライフに取り組んでいると言うことで私が呼ばれて少しだけ辻さんとのトークが出来ました。

 辻先生の論調は、やはり急ぎすぎた社会を反省してゆっくりした生活をしよう、というものなのだが、ベトナムを中心にしたアジア諸国を旅してそういう生活を懐かしみ、またそういう国々での環境破壊に対して批判的で環境保護運動にも力を入れる行動派でもあるのだ。

 しかし、「家で電気を消してローソクの明かりを楽しみましょう」と言われると、遊び感覚としてはよいけれど、それは普通の人々の日常生活に取り入れるのはちょっと難しいだろうな。

 …でやっぱり割り箸を使わないように組み立て式の塗り箸も出てきた。この日の司会者の方は、「割り箸が問題なのは中国産だからで、日本の間伐材の割り箸は使った方がよい」と立派なことを言っていたのとはやや対照的だった。

 日常のありとあらゆるところに張り巡らされている、ファストな便利さを自明のモノとしつつ、目についたファストの粗を補うのがスローでもあるまい。

 まして原始共産制に帰るわけにもいかないのである。ファストを反省するのは良いのだが、もっと大きな社会システムに十分に目を向けつつ、「理」だけでなく「利」でも動ける行動様式を提案しなければ真に多くの人を引きつける道理にならないのではないだろうか。

 面白かったけれど、昼の酒が効いてきて私の登場以外のシーンはだいぶ気を失っていたのが残念でした。若い人は今日の話をどういう風に聞いたのでしょうか気になるところではあります。


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こままさ