掛川奮闘記

2004年02月12日(木) 040212_「攻め」と「守り」の施設とは

【川崎へ】
 川崎にある、道路公団の東京管理局を訪問する。

 東名インターチェンジの近くで行っている区画整理事業に関連して、最近騒音の基準が変わったために、遮音壁の追加工事が必要となることが判明したのだ。

 そのため実施する組合にとってどうすれば安くできるかをご相談に行ったのである。基本的には道路公団が受託する必要はないし、規格も安いものにするのがよいのではないか、という単純なお話。

 簡単に物事が安くなる秘技などないものです。

【静岡新聞『政・経プラザ』欄】
 静岡新聞に、各界の人たちが語った一言をおもしろおかしく紹介する、「政・経プラザ」という小さな欄があるのだが、今朝の朝刊に私の発言が紹介されていた。

 原文通り紹介すると、
 ◇小松正明掛川助役
 人が行きたくなるような公園整備の要点は「攻めの施設と守りの施設の二つだ」という。「攻めの施設とは、公園の魅力のこと。ここにしかないという施設を整備すれば、それにひかれて観光客がやってくる。とはいえ駐車場がない、トイレもないというのでは、『あの公園には行きたくない』ということになる。それを守りの施設と呼んでいる」。
 
 とはいえ市の財政事情は苦しい。「整備を進めたいのはやまやまだが、先立つものがない」と残念がる。

 …とまとめてくださいました。

 これは先日行われた「掛川女性会議」での一コマでしょう。女性会議のテーマとして「こんな公園が欲しい」という提言があったのに対して私が市長の補足答弁をした際の発言です。

 実際の世の中の観光施設やテーマパークでも、これら「攻め」と「守り」の施設のバランスが悪いものが実に多いのである。

 「攻め」の施設とは、言葉で言うのは簡単だがこれを作り出すのは実に難しい。外国や海、宇宙などのテーマパークや、キャラクターを扱ったものなど提案は様々である。

 しかしいったん整備しても客というのは残酷で、すぐに飽きてしまうために、一定の間隔を置いて新しい施設を整備し新たな提案をし続けなくてはならないのである。

 究極のテーマパークであるディズニーランドでさえ、数年に一度新しいアトラクションを追加して客の興味を呼び起こすのに懸命なのだ。そういう努力を続けない限り、ディズニーランドですら客足が落ちてしまうと言うのだから恐ろしい。

 予算の続かない事業者はテーマパークには手を出すな、というわけである。

    ※    ※    ※    ※

 一方の「守りの施設」というのは、清潔なトイレであったり十分な量があって必ず止められるという安心感のある駐車場などで、そのことで客を呼ぶというわけではないが、客にとって少なくとも「彼女を連れて行ってもいやな顔をされない」という安心に繋がるようなものでなくてはならない。

 もっとも最近では清潔なシャワー付きトイレなどはそれだけで客を呼べたりする面もあったりするので、まだ開拓の余地はありそうである。


 そしてこうしてみると、郊外のショッピングセンターにはこれらの攻めと守りの要素がふんだんにあって、街中の商店街にはこれらの要素が欠けているという事が分かる。

 「郊外のショッピングセンターには駐車場があるのが便利」とは良く言われるが、それにしても魅力もなくてはやはりわざわざ来て下さるところにはならないのだろう。

 「ここにしかない」から買いに来た、という特別な要素を普通の商店が持つと言うことは難しいし、そのために賑わいがないと言われる。だが、賑わいなどは結果として賑わいが出るのであって、賑わいをつくればなんとかなる、というものでもあるまい。

 近江長浜の笹原さんのお話でも、黒壁を活かしたまちづくりを進めるうちに、回りのお店もそう言う意識になってきて、年々町並みが変わっていった、という話があった。毎年訪れるたびに様子が変わっている活気こそが、人を引きつけると言えなくもないだろう。

 それができれば私も観光カリスマになれるのですがねえ。

 


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こままさ