掛川奮闘記

2004年02月11日(水) 040211_お城プロジェクトの表彰式

【お城活性化プロジェクトアイディア表彰式】
 天気は快晴で気持ちがよい建国記念日。…だが休んではいられない。今日の午前中はお城活性化プロジェクトの募集アイディア表彰式と提言の内容の打ち合わせを行うのだ。

 まずは活性化アイディアの表彰。今回はお城の利用を活性化するアイディアを募集したところ、全部で98通の応募があった。市街からも15人の応募があり、またホームページでの応募も22件であった。

 このアイディアの評価については、お城活性化プロジェクトワーキンググループで、昨年の12月4日に会合を開いて、その際に最優秀提案として「市内観光施設共通入場券」が選ばれ、第二位に当たる優秀提案としては「お城で結婚式をしたい」というものになった。

 それぞれ応募者の中には同じ提案をした方もいたので、意見を最終チェックして最優秀提案として三名、優秀提案として五名の方を選んだ。

 そのうえで今日はお城の二の丸広場の特設会場にてワーキンググループのメンバー立ち会いの下、表彰式を行った。プレゼンテーターは今回のワーキングの主催者である観光協会の仁科会長である。

 最優秀者には表彰状と、賞金二万円と、こだわりっぱお食事券一万円相当とさらにお城の入場券10回分が贈られた。また優秀者には賞金一万円とお食事券一万円、入場券5回分が贈られた。

 受賞者代表として塩町の鳥井さんがご挨拶をして、「この提案を是非とも市として取り上げて、実りあるものにして欲しい」と言う要望をされた。
 これを市がどう受け止めるかが問われるのだ。参加者の皆さん、ご苦労様でした。
   
【つづいて懇談会】
 その足で、ワーキンググループのメンバーは「こだわりっぱ」に移動してそこで最終の提案書に関して意見交換をした。

 事務局である商工観光課から案が8項目の柱が示されていたが、メンバーの間からは「市民の参加を誘発して関係性を持たせると言うことを付け加えて欲しい」という意見が出た。具体的には年末に市民の有志を募ってすすはらいのボランティアをしてはどうか、というもの。

 これならそれほどお金は掛からない中でマスコミにも取り上げてもらえ、さらに市民も参加意識が高まるというわけである。こういう意見はとりいれなくてはいけません。

 私からも、お城そのもの魅力をアップさせるような工夫が必要という意見を加えさせてもらいました。せっかくの戦国時代の物語がお城を登っていてもパネルもなければ説明書きもないのでつまらない、と常々思っているからである。

 それともう一つ、こういったものを実現させる手だてとして「社会実験」の手法を大いに取り入れることを提案した。行政としては一つのことを行う上で条例を改正したり、規則を変更したりしなくてはならないのが常なのだが、今回の提案のような「やってみなくては効果の程が分からない」といった分野の事業には、社会実験として「とりあえずやってみる」ということが大事なのである。

 やり方も、期間を限定して、また必要ならば予算もある程度用意しながら、実際にやってみることでその効果の程を「予想」ではなく「事実」として知ることができるのである。そしてその上で本格的に条例や規則を変更してでも実施するか、予想通りにならなければ止めるという選択をするのである。

 残念ながら来年に掛けての予算編成では具体的なものはあげられていないが、近いうちにこうったトライアルを行政も勇気を持ってやってみなくてはならない時代になるだろう。行政も、何も変更しないことが一番楽なことであるし、今までのことを変えるのには相当のエネルギーが必要なのだが、この変革を勇気を持って行うのがこれからの公務員のあり方である。

 変えるのは勇気だけではなく、能力も必要である。これからの公務員は決して楽ではない。「首にならずに5時までいれば良い」という公務員像では評価されない時代になったのである。


【学園花の村「倉馬の里」開村式】
 その足で、今度は市内の倉真地区と初馬地区の間で進められてきた、学園花の村による市民農園的地域である「倉馬の里」の開村式が行われると言うことだったので、視察に向かった。

 市民農園的事業を進めているのは、倉真地区と初馬地区とちょうど境になる尾根一帯の土地の約一町歩ほどである。

 学園花の村の代表である宮城さんという方はこれまでも「光陽の里」という9ヘクタールの市民農園で参加者を募って実験農場として活動を積極的に続けてきた方である。

 そしてこの方の思いはついに、「都会者への帰農運動の受け皿」となりうるような市民農園が必要だという思いに達し、「農業をやりたい人誰でもが農業を出来るような市民農園を作りたい」ということで耕作放棄地を探し歩き、ついにこの地に縁があったというのである。

 今日はその開村式ということで、この団体が作ったお社への神事が執り行われたほか、尊徳の言葉をつづった石碑の除幕式、挨拶が行われた。

 「退職して目標を失って、やることもなければ何かをする能力もない都会の住民がこれから爆発的に増えるという時代にあって、その受け皿を農業に求め、さらにはそれを共感し共鳴する人々が集うて一団の土地の中で互いの相互扶助という思想の元に行おう」という、まさに報徳思想に基づいた、この世の楽園を作りたいという一念なのである。

 しかしながら、現行の農地法や建築基準法などではそういった活動が必ずしも法的に認められない可能性もあり、行政としての対応もグレーゾーンを相手にする難しいところなのだ。

 たとえば現行の農地法では、土地を地主から借りたとしてもこの土地の地目が農地ならば、農家資格がなければそこで農業を行うことが出来ないのである。また農地であれば建物を建築することは厳しく制限されている。

 農業というものが守られるべき産業としての「業」であるという側面や、その生産の場となる「農地」というものは軽々に他の用途に転用されてしまうと取り返しのつかないことになるので、変更は相当の手続きを要するという面、また理想に燃えた道徳的団体と道徳的暖冬の仮面を被った悪徳不動産業者とをどういうかたちで分けるか、といった行政的テクニックも要する話になりそうだ。

 道徳的に正しければ何をやっても良い、という社会ではなのだから進めるときには慎重を期して欲しいという思いがするのと、また同時に、こういう活動がこれからの高齢化社会に対して寄与貢献することも多いだろうという直感とが複雑に入り乱れるところである。

 市民農園を更に一歩踏み込んだ、新しい営農体系が確立できるかどうかが、鍵のようだ。小泉特区で打破できればよいのだがなあ。 



【娘の日記に…】
 「私の携帯でお父さんの奮闘記が読めたよ。特に読もうとも思わないけど」などと、彼女の日記に書いてあった。
 
 いけませんなあ。私の奮闘記を真面目に読んでいれば、面接試験などお茶の子さいさいなのに…。こういうところで社会の最前線の苦労談を我が事と思い、自分の町のことを我が事と思う、それこそが生涯学習なのですがねえ。

 


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こままさ