掛川奮闘記

2004年02月09日(月) 040209_女性会議の提言

【道路事業のPFI】
 PFIという、民間活力による公共事業を行おうという、専門的なお話を少々。

 市長からの発案で、市内で都市計画は終えているものの着手の目処が立っていない『東環状道路』を「PFIでやれないか」ということについて調査・検討を行っている。

 この道路は、東名の掛川ICから東名高速道路と新幹線、それにJRの在来線をまたいで、これらの北側の国道一号線に達する4車線の高規格の道路である。これを整備すれば、市内を分断している新幹線と東名という二つの万里の長城をまたいで南北にスムースな交通を行うことが出来て、そのことはひとえに東名IC周辺の区画整理の保留地や第二エコポリスという工業団地の売れ行きに好影響を与えることは必至である。

 そのためわが市にとっては道路整備の効用が極めて大きいと思われるのだが、暫定に斜線での整備だとしても約90億円という事業費は大きな負担である。

 国からの補助事業には採択されるであろうが、それにしても半分近くの50億円弱という額はとても短期間に捻出できる規模ではなく、事業に着手したとしても約10数年はかかろうという気の遠くなるような事業になると思われる。

 そこで思い出されるのが、民間にこの事業をやってもらってその代金を後ほど延べ払いで払うという手法になる可能性のあるPFIという事業なのだ。PFIとは、「プライベート・ファイナンス・イニシャティブ」という英語の略だが、要は民間の資本を上手に使いましょ、ということである。

 このやり方であれば、設計から用地取得、建設までの期間を10年ほどに短縮できる可能性があるのだ。

 現在は某シンクタンクにお願いをして、そんなことをする価値があるかどうかの指標となる「VFM(バリュー・フォー・マネー)」の調査を行っている。この数値がある程度出なければ、事業をPFIでやるべきではない、ということになるのでまずはその調査である。

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 しかしながら、現在国交省本省は道路事業本体をPFIで行うことは認めていない。正確に言えば、PFI事業で行ったとしても、補助金を延べ払いにすることを認めていないのである。

 もっとも内閣府にはPFI推進室という部署もあって、「民間にできるものは民間に」という小泉首相の方針の下で、少しでも多くのPFI事業を行うように力を入れている。

 しかし、今日もその内部打ち合わせをしたが、道路をPFIでやろうと思うと、大きな問題があることが分かってきた。

 それは用地取得の問題である。つまり、整備する道路の幅や橋梁の幅、線形などが定まらないと買うべき用地が定まらないということである。

 それを定めるためには、設計コンサルタントに仕事をやらせて事業をあるていど確立させてから用地を取得、さらには建設にPFIという形になるが、これではPFIが得意とする自由な設計や発想が生かせずに事前の計画が邪魔になってしまう恐れがある。

 逆に先にPFI事業者を決めて設計に着手させたとすると、途中に用地取得をする時期があって、このときに用地取得に手間取ったりすると完成年次の遅れをもたらし、そのことは業者にとってペナルティを払わなければならない大きな事業リスクになりえるのだ。

 どの段階でPFI事業者を選定するかということと、用地取得が確実に行えるという補償や出来ない場合の業者への責任不問をどうするか。

 こういうことでPFIが進まないというのもしゃくな思いがするものだ。なんとかならないかをさらに検討中である。

 もっともこうなると補助事業の裏負担の延べ払い制度を総務省に掛け合わなくては行けないし、そもそも不交付団体になったら財源確保をどうするのかとか、不透明な要素も満載である。

 不透明なところから可能性を少しずつ探り当てながら前へ進むのだ。これがまちづくりの醍醐味でもある。


【平成15年度女性会議】
 掛川女性会議という女性による提言を受ける会が開かれた。この女性会議は25年前に市長の発案で始められたものだが、毎日の生活を想像する女性ならではの視点でもって、掛川の市政に関する学習を深め提言をするというスタイルを貫いているのである。

 今年の女性会議は三つの委員会で構成されていて、人数はそれぞれ8,9名である。そして夏頃からそれぞれのチームでテーマを定めて勉強をして今日に至っているのだ。

 今回の三つの委員会から出されたテーマは、「見直そう!ごみを減らすくらし」と、「こんな公園がほしい」、そして「心のバリアフリーをめざして」という三つであった。

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 まず第一委員会は、ごみの減量と再資源化が現代社会にとって不可欠であるという認識の下に、市民にとってまだまだ分別方法が浸透していないのではないか、ということで、市役所二階に展示されている環境保全課の分別方法の確認展示を一階に置くこと、そしてごみ集積所などへのパネル設置を提案された。

 また生ごみ堆肥化を普及させるために「きえるくん」という堆肥化の材料セットの普及支援を要望した。

 そして最後にクリーン推進員の役割と使命を地区に浸透させるために市に置いてもさらに普及啓蒙を計るように提言がされた。

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 つづいて第二委員会からは、市内の公園の利用と計画に着目して、森林果樹公園の施設の充実と、現在計画中の22世紀の丘公園に関しての要望を出してきました。

 これには市長の答弁の後で私からの補足答弁もあり、結構長々と演説をしてしまいました。

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 最後には目の不自由な女性も交えた委員会として、「心のバリアフリーを目指して」というタイトルで、ハード面でのバリアとして舗道上に無造作に建てられている標識の柱や深さ80センチもある側溝に蓋がないことなどをあげて、「障害者や高齢者、子供たちが安全に出かけれられる環境整備を望みます」とまとめた。

 そしてもう一つは「ソフト面でのバリアフリー」として情報伝達の方法が不親切であるという点を挙げた。

 これはたとえば、市からの情報のほとんどは広報紙で送られてくるが、その一階のチャンスを逃せばもう次には知る機会がない、という実態が述べられた。

 そして視覚障害者と言えば点字を思い出すかも知れないが、全国35万人の視覚障害者に対して点字をすらすら読める人はわずかに3万人であるということから、点字も決して十分な情報伝達手段ではないこと。

 さらに情報をつかんだ上で要・不要が判断できるなら良いのだがまずこの情報が入手できないという不条理を訴えた。選挙公報なども点字で送られてくるのだが、これを音訳テープや電子メールなど点字に変わる手段も検討すべきと断じた。

 障害者に対する様々な制度の変化も、市役所は伝えたつもりでいるかも知れないが、ちゃんと伝わったかどうかを確認する必要がありそうだ。

 このほか、福祉情報をもっと発信して欲しいし、それには建設が計画されている再開発ビルの一角を是非使いたいという要望もありました。

 いろいろと健常者には気づかない点を、直接実感として語って頂いたが、女性ならではの細やかなアプローチと言えるかも知れない。

 「こちらはできるだけの事をしたつもり」という、心のバリアフリーをなくすのが一番難しいな。うーむ、今日は勉強になりました。 

【携帯でも…】
 札幌の知人が、この奮闘記の存在を知って携帯電話で読めるかどうか挑戦したそうな。そうしたところ、受信できる日とできない日があるらしく、できない日の時は、 「容量が大きく、vodafoneでは表示できません。」という表示が出るのだそうだ。

 知人からは「短い文の時は、表示できるのかも知れません」というコメントが寄せられたが、ボーダフォンって一体何文字まで受信できるのだろうか。

 普段この奮闘記は最低2000文字で、多い日は3000〜4000文字という字数になるのだが、2000文字なら楽に受信できているようだ。

 「このサイトだけは携帯版も開設して欲しい」という要望が寄せられました。うーむ、携帯でこっそり読まれるとカウンターがあがらんのだが…。

 携帯ではとれないくらい大量の分量で書き続けてみようかなあ…。

 今日もここまでで約3300文字です。さて、取れるかな?ボーダフォンで…むふふ。

【訂正】
 2月6日の奮闘記で、講演の会場をLa Plazaと書きましたが、エルプラザの間違いでした。謹んで訂正します。



【今日のお食事】
朝:トーストとトマト
昼:いつものお弁当
夜:サンマとご飯、キノコ汁

【今日の修行】
 今日の勉強になった度 ☆☆☆☆☆
    嬉しかった度  ☆☆☆  
    出会い度    ☆☆☆  

【明日の予定】
 部課長会議、合併調整会議


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こままさ