| 2004年01月20日(火) |
040120_まちづくり調査の受け入れ |
【全員協議会】 一年のうちに3月、6月、9月、12月という定例議会が開催されない月は、当局と議会の間で情報提供をしたり意見交換をしたりする意味で、議員全員との協議会が開催されて、当面の市政の課題について意見交換が行われる。
いよいよ新年度になれば、市制施行50周年を迎えるとともに、生涯学習25周年、そして合併して新しい掛川市となる前の最後の年度となることもあって、なにか最後に今の掛川市として残しておきたい、という思いがあって、「生涯学習実現都市宣言をしたいと思うがどうか」という問いを機会あるごとにしている。
今日のレジメの中にもその一文が入っていて、議員さんたちの反応を見て市長はにこにこ笑っている。
何人かの議員さんがここに触れて、「正直言って、おこがましいと思います。山へのゴミの不法投棄などを見ても、まだまだ生涯学習が実現した、とはとても言えないと思う」とか、「実現を宣言すると、もうこれでいいんだ、という気分になってしまう」といった意見が寄せられた。
「霞ヶ関の役人さんたちに訊くと、『それはどうですかねえ』という人もいるが、『そういう宣言をすれば議論になりますから、おやりなさい』という人もいるんだよ」と市長の説明。
「沈香も炊かず屁もひらず」ということわざがある。珍しい香をたいて周りを楽しませることもなければ、屁をひって周りに迷惑をかけることもない、つまり良いこともしなければ悪いこともしないという平々凡々たる有様をちょっと非難を込めて使う諺だ。
生涯学習実現都市宣言はそれ自体、良きにつけ悪しきにつけインパクトがあって、「良く言った」、「何をふざけたことを言っているのだ!」、「実現とはどういう定義か?」など様々な議論を呼ぶことだろう。
それが良い香りか臭いのかは分からないが、何か強烈な匂いのするものになることは想像に難くない。もんだいはそれをするかどうかなのだが、平凡な我々には正直言ってその勇気がない、とも言える。 どんな非難も笑って受け止めて、切り返すだけの自信がなければやれないだろう。それをやりたい、と思うのが市長と我々凡人との差なのだ。この差は簡単には縮まらないなあ。
【合併協議会】 第九回の合併協議会が開催された。ここからは話題がだんだん細かなものになってくる印象がある。傍聴席も心なしか、席がだいぶ空いている。そろそろ関心も薄れてきているのかな。
前回の協議会で提案されて、一ヶ月経った今日決定すべき内容で大きなものは、地域審議会の取り扱いである。
事前の情報で、大須賀町が「地域審議会を作るべきだ」という意見でまとまったという事を受けて、大東町も「それならばうちも作ろう」ということになり、必然的に我が掛川もバランスを欠いてはいかんだろう、ということで、作る方向で議論が収束した。
事務局の提案では設置期間を十年、ということだったが、会長からの提案で「必要に応じて延長は出来るので、6年としてはどうか」ということになり、全員同意。地域審議会はできることになりました。
その他委員からは、「国保税があがるようなことでは住民にとって合併のデメリットになるので、繰り入れをしても安くすることはできないか」という質問や、「大須賀町からは掛川までの公共バスが現在ないので、病院は皆隣の袋井市に通う人が多い。バスサービスを合併で考えて欲しいがどうか」といった質問やら意見が出された。 多少の意見のやりとりはあったが、原案通りに決定。ここから先は細かい問題が多くなりそうだ。
【国土交通省からの調査隊】 国土交通省の国土計画局から課長補佐以下数名と大学のT教授が我が市を訪れて、一日視察をしていかれた。
視察の対象は全国で何カ所もあるらしいが、目的は「まちづくりの実践事例を見てみる」ということらしい。机上で報告書を読むよりは、実際に現地を見て人に会って質問をぶつけてみて、心がどう動くかということを体験するのは大いに賛成である。
この日は、午前の視察を終えた後に、市長と私とともに昼食時にまずは顔合わせをした。市長自らの口からまちづくりの話題や思想、哲学、報徳の教え、地域を知ることの大切さ、などが熱く語られて、一同はたじたじだった。
昼食後一行は、さらに市内の施設やらまちづくりを担っている組織や市民たちに会って、いろんな質疑応答をしたりして掛川のまちづくりを勉強して下さった。
私からのたっての要望で、視察後の夜はスローライフを一緒にやってくれた仲間たちと懇親会をして、その場で今日一日掛川で感じたことについて酒を飲みながらディスカッションして欲しい、というお願いをしていたが、快く受諾して下さって、街中の研究室こと、S楽へ行く。
一行は一様に「掛川の市民は熱い」ということを驚いていたが、一番熱いメンバーを取りそろえたのだから、間違いない!
私としてはもう少し掛川の印象を訊きたかったのだが、やや一方的に喋るばかりになってしまった。もっと聞き上手にならなければいかんなあ、と反省した。
8時過ぎの新幹線まで引き留めてしまったが、まあ良い経験になったのではないでしょうか。なにか分からないことがあったら是非また率直に訊いて欲しいものだし、チャンネルを大事にして欲しいものであります。
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面白かったのは、こちらのメンバーの一人が一行と話をしていて、合点がいかないことがあったらしくて、やや不満そうな顔をしていたこと。
「何か変な話でもあったの?」と訊くと、 「いえね、昨年スローライフをみんなでやったことを、すごく評価してくれているんですけど、そのセリフが『皆さん、すごいボランティア精神ですね』って言うんですよ」
「ほうほう」 「僕らはボランティアでやってたつもりは全くなくて、楽しいからやってただけなのでそう言ったら、『それがボランティア精神なんですよ』って返すんですよ。ボランティアか商売か、という二者択一しかないような印象でしたねえ」
「一日じゃ、そのへんのニュアンスまではつかめないのじゃないですか」 「そうかも知れませんけどねえ。もうからずにやるとみんなボランティアでくくられちゃうって言うのに、違和感を感じましたよ」
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そうなのだ、最近私は「『参加と関係』、『情熱と共感』こそがまちづくりに繋がる」というキーワードをよく使うのだが、共感すればボランティア精神などというよりも、楽しんで参加できると思うのだ。「まちづくりは大人の楽しみ」だとも思うのだ。自分でお金を出し甲斐のある趣味みたいなものです。 関係者をそう言う気にさせることがリーダーの大事な資質になるのではないか。そういう気にさせるのはリーダーのひたむきな情熱に他ならないのだとも思う。
このあたりのニュアンスが、調査団の皆さんには分かって頂けただろうか。今日の奮闘記をどうご覧になりましたか?
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