| 2004年01月13日(火) |
040113_英国からの手紙 |
【部課長会議】 【部課長会議】 伊東市での成人式で、温厚な市長さんが壇上で激怒するシーンが、「荒れる成人式」という興味本位のワイドショーで繰り返し報道されていた。
壇上の市民憲章を破り落とした輩に対して、刑事告訴で望むという会見の内容まで放送されて、なんとも残念な限りである。
我が市ではそこまで行かなかったので良かったのだが、そんなことを喜んでいる場合でもないだろう。ぎりぎまで放っておいて、やんちゃな行動を即刑事告訴というこの「白か黒か」という両極端もなんとなく大人げない感じもする。
そこまでいくまでにもっと強い注意をすることもできたはずだ。「三振即アウト」これしかない。間違いない!
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新年に市内の優良企業が市長に挨拶に来て、業況などについて意見交換をしたとか。さすがに優良企業さんたちだけあって、総じて「景気は上向き」という感触だったとか。
なかでもユニ・チャームが一番好調だったとかで、好調の牽引車は女性用品ではなくて、老人用オムツ。この老人用オムツが売れに売れてすごいのだそうだ。
高齢になって「私はこういう年寄りになりたい」というイメージがあるかも知れないが、一方で「紙おむつをするような年寄りにはなりたくない」という負のイメージを持つことはどうだろうか。
そのために普段の生活から気をつけるということはないだろうか。食生活、運動、頭の体操、ストレス解消など自分の健康に気をつけることも立派な生涯学習なのだが。
【英国とのメール交換】 正月に、イギリスにいる知人に宛ててイギリスにおける街中の様子や街中のお店に対する英国人の考え方などを尋ねるメールを出しました。 内容は下記の通りですが、日本と英国の彼我の差が興味深いのでご紹介します。
========《私からのメール》========
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。そちらの年末年始はいかがお過ごしでしたでしょうか。私の方は暦通りに札幌へ帰り、家族や実家でのんびりと過ごしました。 もっとも今年は上の娘が大学受験なので、ぴりぴりしつつも、子供の方はのんきなものでテレビなどを見ながらの「ながら勉強」で、親の方がやきもきしているような状況です。
さて、英国体験をベースとしていくつかそちらの状況を教えていただきたくメールをする次第です。
今回の質問は、日本の地方都市における中心市街地の衰退の問題です。日本ではバイパスなどの建設や郊外の区画整理などとともに、郊外型大規模ショッピングセンターが林立して、かつての駅前を中心とした人通りの激減、そして車社会の到来とともに大規模な駐車場を有するショッピングセンターに客足が流れてしまい、かつての地方都市のにぎわいの中心であった中心市街地が空洞化をしています。
そしてこのことは、地方の都市において大変大きな社会問題として 位置付けられており、国としても「都市再生法」なる法律まで作り、補助金やまちづくり支援策を打ち出すことで中心市街地の活性化を図ろうとしていますが、郊外に流れた客足や購買意欲を街なかへもってくることはもはや相当困難な政治課題です。
さて、そんななかでかつてサッチャー政権下のイギリスにおいてはサッチャーが改革経済的な考えからショッピングセンターの建設を一度は認めたものの、そのことが昔ながらの中心市街地を衰退させることに気づいて、ある時に政策転換を行った…という噂(^-^;)を聞きつけました。
そのことについてはもはやほぼ伝説と化している感もあるのですが、イギリスに実際に在住してみて、そのあたりのことはZさんとしてどう思われるでしょうか。
実際のイギリス国民や地方都市の住民、政府、民間のSC事業者などはどのように考え、どのような規制があり、どのように行動をしているのでしょうか。
実際日本では、街なか活性化のための助成策を打ち出してはいるものの、ショッピングセンターの建設を規制したり禁止したりするような法制度はなく、私に言わせれば「穴の空いた瓶の水位が下がったからといって、上から水を入れるようなもので、穴をふさがない限り水を入れ続けても水位は回復しない」ようなものだと思っています。
しかしまた同時に、今日もはやSCの建設を規制しようにも時既に遅く、消費者ニーズはまさにSCで満たされる時代になってしまったからには、もはや中心市街地の不便だったり品揃えの劣る店には消費者が向かうことはない、とも思うのです。
このような日本の状況に対して、イギリスの状況をお教え頂ければと思いますのでよろしくお願いします。
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するとこのメールに対して、英国のZさんから返事が返ってきた。興味深い感想なので、ご紹介します。
========《Zさんからのメール》========
小松様、単身赴任、大変ご苦労様です。 札幌で家族団らんのひとときを過ごされたということで良い正月だったのではないでしょうか。
私は、年末年始はエディンバラで過ごしました。その代わり、クリスマス前後に南スペインを旅行してきました。日が短く弱々しい太陽しか見えないこの時期の当地に比べ、南スペインの太陽光線が心強く、人間も生物の一員であることが心から実感できます。これは本当です. 今年もどうぞよろしくお願いします。
さて、中心市街地活性化の問題ですが、多分に私の推測や想像も交えて、また、整理・検証された考えではないということをお断りしつつお答えします。
1.都市計画・建築規制 一つは市町村の都市計画権限が強く、確固たるポリシーに基づいて運用されていることがあると思います。国(スコットランド行政府)は都市計画のガイドラインを示すだけで、実際の都市計画とそれに基づく建築規制は市町村が行います(都道府県レベルの行政体はありません)。
都市計画権限は非常に強力で、私的財産権は日本のように強くないのではないかと思います。日本だったら極端な話、建築規制→買い取り請求、通損補償となるのではないでしょうか。大型SCの場合も市町村の考え方で規制が可能だと思います。当然、中心市街地の商店街への影響も考慮されるでしょう。
従って、都市計画に基づいてSCが計画される場合以外、郊外に突然SCが建設されるということがまず難しいのではないかと思われます。
また、規制する基準はおそらく定量的でなく定性的なものだと思います。ここは英国の法体系のおもしろいところなのですが、もちろん明文法もあるのですが、伝統的に慣習法の世界であり、日本のように全て政令、省令、通達などで細かく数値(面積とか、高さとか)などが決められているわけではないのです(その代わり、日本では数値さえクリアしていれば、基準さえ満たせば、あるいは規制対象から外れていれば、何でもありになってしまいます)。
良く言えばフレキシブル、反対に恣意的な運用も可能ではないか、とも思ってしまいます(多分、プロセスを工夫しているのでしょう)。加えて、建物の増改築には付近住民への協議も必要です。
このように当地では新しい建物を建てるのは非常に難しい状況です。背景には、建物のライフサイクルが長いことがあります。私の住んでいるフラットも築200年だそうですが、日本のように頻繁に立て替え需要がないことがあると思います。
また、街づくりに関しては、個人の自由より公共の利益が優先されるとの共通認識、思想があるように思います。
2.人々の価値観 とは言っても、エディンバラやグラスゴーのような都市には大型SCはたくさんあります。人々もそのような施設でいろいろとショッピングしているようです。ただ、そのような施設で買える物はどちらかというと画一的な食料品とか安っぽいものが多いような気がします。
ちょっとこだわりを持ったものを買おうと思えば、やはり個性的な専門店に行かなければなりません。中心市街地に限らず地域の商店街には、個性的な店(例えば、チーズの店、パンの店、家具の店、洋服屋、靴屋、ギフト・ショップ、花屋、ギャラリー、楽器屋、レストラン、パブなど)が競うように軒を並べており、お店もそれぞれ頑張っていますが、人々もこういった店を評価して買い物をしているような気がします。
お気づきのように私たちも含めて北海道人は地域の商店街で買い物するより大型SCで安いものも買う傾向があり、北海道では地域の商店街はほとんど見られないですが、東京では結構商店街(ちゃんと魚屋、八百屋、肉屋などがある)が残っているのではないですか。
消費者がそういったものを好むかどうかもあると思います。
少し違った例ですが、地方の保養地の例(スコットランドで言えば、ピトロホリー、カランダー、キリンなど)。日本人の目で見れば何もない小さな町(村?)でも結構、ホテルやB&Bがあったりします。訪れる観光客はたぶん何もするわけではなく、ウォーキングや散策をしたりして休暇を過ごすようです。
特別なアトラクションやましてや温泉があるわけではありません。日本ではこの種の保養地はあまりないのではないでしょうか(もしかしたら、軽井沢などそうかもしれませんね)。
こういった小さな街にもこぢんまりとした商店街があり、お土産やとかティー・ルームとかアンティークとかかわいらしい個性的な店が見られます。英国人はこういうのが好きなのではないか、と思うのです。
3.過疎地域の元気 スコットランドのあちこちを旅行していてまず思ったのは地方が元気なことです。
日本の過疎地域、例えば離島などでは商店街に行っても店は閉まっていて人影が少なく寂しい限りですが、こちらの離島では小さいながらも商店街はそれなりの活気があって、若い人も結構歩いていて、生き生きとしているように見えます。
たぶん主要産業は水産業や観光業などでしょう。どうしてなのだろう、という疑問の答は未だ見いだせていませんが、過疎地域の産業振興を担当するハイランド島嶼開発公社に興味を持っています。
答にはなりませんが、以上のようなことを考えてみました。繰り返しますが、事実を確かめたわけではありませんので、あくまでも個人的感想とお考え下さい。 それではさようなら。 ※ ※ ※ ※
このZさんは北海道の知人だが、現在は仕事でスコットランドのエジンバラに住んでいるのだ。国民の気質も違いそうな気がするが、公共と言うことに対しての感覚が日本人とは随分違いそうだ。
そのあたりのことを次には訊いてみたいものだ。参考になったでしょうか。
【不調】 ある仕事がどうしてもうまく行かない!あ゛ー、自分に力がないことを残念に思うよ、まったく…(--;)。
【快挙】 そうそう、札幌の下の娘が一昨日に、吹奏楽のクラリネット四重奏のアンサンブルコンクールに出場して、「金」を取ったとか。本人は直前まで練習量が思うように取れずに、自信がなかったらしいけれど立派な成績ではないですか。
家から喜びのメールが来ていましたよ。なになに…「今夜はお寿司でお祝いです…」うーむ、仲間に入れて欲しいなあ。
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